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エンジェル隊・ツインスター隊「『まきますか?まきませんか?』」
‘一人’の人形との出会い
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ー蘭花Sideー
「ん…?」
朝起きてみると鞄があった。見たことのない鞄で、なんだか不気味な様にも見えたが自分の部屋にあるのだし、とりあえず開けてみることにした。
「う…わぁ…!」
そこには、少し大きめの人形があった。
とても綺麗で、本物の人間と見間違うほどだった。
「でも、なんでこんなものが?別に何かに申し込んだりしてないし…手紙だって、最近来たものと言ったらあのダイレクトメールくらいだし…」
考えていても仕方ないと思い、人形を鞄から出してみた。すると、螺子が置いてあることに気がついた。
「螺子…?てことは、どこかに穴が…」
探してみると、すぐに見つかった。
「これを巻けってこと? ……!」
そこで、ダイレクトメールの存在を思い出す。
ーまきますか まきませんかー
その奇妙な問いは、このことだったのだ。
そして、「まきますか」を選んだ
私はすぐに螺子を巻いた。
そうすると、人形動いた。
「な、何これ!!最新の人形!?いや、でも浮いてるし…あーーーわかんない!!」
騒いでる間に、人形が目を開け、口も開いた。
「あなたは…?」
「え、あたし?あたしは蘭花・フランボワーズだけど…っていうか、あんた何者!?なんで喋ってるの!?というか、なんで動いてるの!?」
そう言うと、人形は自分の名を誇らしげに語った。
「えっへん!よくぞ聞いてくれたかしら蘭花!では名乗りましょう!」
いつからか持っていた傘を開き、自分の自己紹介を始めた。
「我こそは、泣く子も黙る乙女番長ローゼンメイデン一の頭脳派、
金糸雀
(
カナリア
)
かしら!!」
最初動いていなかったからというのもあるが、とにかく圧倒された。
「ちょちょ、どういうことなのよ!いきなり鞄が届いてるし、人形だと思ったら動き始めるし!!そもそもローゼンなんとかって何よ!!」
「おおお、落ち着くかしら!とりあえず、カナたちの存在のことは他のみんなが揃ってからにするかしら」
「そ、揃ってからって…みんな、人形が動くなんて信じてくれるわけ…」
「みんなと言うのは、カナの姉妹のことかしら!ああ、でも他のみんなもこの辺にいるはずだから…もしかしたら本当に蘭花の周りの人も関係あるかもしれないかしら…まあとりあえず、この部屋から出るかしら!!」
「ちょ、ちょっと、私まだ着替えてないんだから!」
「でも、前のマスターは部屋を出てもまだパジャマだったかしら」
「ここは家じゃないのよ!」
「家じゃないのかしら?じゃあ仕方ないかしら、待ってるかしら」
「あ、ありがとう…」
なんだかよくわからなかったが、後で説明すると言うので追求しないことにした。
だが、一
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