第3章
月光校庭のエクスカリバー
第63話 交渉します!
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れる存在だと思うが…」
「ふざけるな!!」
「?」
「自分達で勝手に聖女に祀り上げといて!アーシアはなぁ!……ずっと一人ぼっちだったんだぞ!…」
「聖女は神からの愛のみで生きていける。愛情や友情を求めるなど、元より聖女になる資格など無かったのだ」
「何が信仰だ!神様だ!アーシアの優しさを理解できない連中なんかみんな馬鹿野郎だ!」
「……君はアーシア・アルジェントの何だ?」
「家族だ!友達だ!仲間だ!お前らがアーシアに手を出すのなら、俺はお前ら全員敵に回しても戦うぜ!」
「フ、なるほどな」
「ッ!?」
突然、嘲笑うかのような言葉が紡がれた。
言葉を発したのは、今まで会話に参加せず黙っていたライニーと名乗った男だった。
「何がなるほど何だよ!」
「家族、友達、仲間、なるほど、愛情や友情を求めたそいつにはうってつけのたぶらかし文句だった訳だ」
「何!」
「そう言ってそいつをたぶらかして悪魔に仕立て上げたんだろう?」
「ッ!?」
「悪魔の誘惑ってヤツか?悪魔らしいかぎりだ」
「そんなんじゃねえ!俺はアーシアと友達になりたいって思っただけだ!」
「そりゃあ悪魔を癒す力は何がなんでも欲しい…」
「そんなの関係ねえ!悪魔もシスターも関係ねえ!俺はそんな物抜きでアーシアと友達になろうとしたんだ!」
「そう言ってたぶらかしたんだろう?後ろ三人も同様に」
奴が言った三人とは千秋、鶇、燕の事だろう。
三人とも奴のイッセーに対する言動に怒りを覚えていた。
ま、書く言う俺も頭に来てるんだけどな。
「哀れだな。こんな男にたぶら…ッ!」
ドガァッ!
千秋が我慢の限界が来たのか、奴に向けて上段蹴りを放つ。
が、奴もすぐ反応して腕で防いだ。
「何も知らないでイッセー兄を語るな!」
千秋は鋭い視線で睨む。
鶇と燕も鋭い眼光を放っていた。
コイツらはイッセーに救われた。
イッセーのその行動に企み云々は無かった。
それを知ってるからコイツらは救ってくれたイッセーに感謝の念を抱き、そして惹かれた。
コイツの言葉はそんなイッセーを侮辱する事と同義、穏やかではいられないだろうな。
俺自身、来るものがあるからな。
「そっちがその気なら受けてたつよ。先ほど盛大に喧嘩を売られたからね」
「フン、目を覚まさせてやるよ!」
ゼノヴィアも奴もやる気満々であった。
「ちょっ!?二人とも…」
「止めなさい!みんな…」
「……ちょうど良い。僕も混ぜてもらおうか」
神田ユウナと部長の制止の声を遮る声があった。
声がした方を見るとドアに背を預けて立っている木場がいた。
「……誰だ君は?」
ゼノヴィアが尋ねる。
「……君達の先輩だよ…」
その瞳に憎悪で満ち溢れさせ、その鋭い視線をゼノヴィア達の持つ聖剣に向けられていた。
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