扉の向こう
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扉を開けた瞬間、僕は眩しい光に包まれた。
何が起こっているのかわからない…
僕は気を失ったみたいで記憶があやふやだ。
『……………』
『……て』
何処からか声がする
『………きて』
きて……?
『……起きて!』
!!
起きてという言葉に反応して起きる。
だが、僕の側に人はいない。
あの後どうなった?全く覚えていない。
とりあえず、僕は生きている。
とりあえず、立ち上がってみる。
お、重い……
何故重い……?
はっ!と、気がついて背中を見ると
何故かリュックを背負っていた。
とりあえずリュックを開けてみる。
な、なんだこれは……!
中からは大量の食料が出てきた。
食べ物から調味料まであらゆる物が
出てくる。
どうり重いわけだ。醤油一本が
丸々入ってる。
ーーーとりあえず歩こう。
そう思い歩きはじめる。
お……!
村が見えてきた。
見た感じは普通の村……
でも……
あれ?
何か…村人が皆…死にそう?
何て言うか、痩せ細っている。
『すみません』
うわ!
ビックリした!
『あ、あの……食べ物を持ってませんか?』
た、食べ物……?
ーーーあるじゃん!リュックの中に!
あります!と、答える。
『ぜ、是非…恵んで下さい……!』
それより、聞きたい事があった。
この村にキッチンはありますか?
『キッチンはあります!』
それならば料理が出来るぞ!
僕は昔から料理をするのが好きで
自分で言うのも何だが、自信がある。
ーーーよし!レッツ・クッキング!
僕が料理していると、人が集まってきた。
さっきのおじいさんが呼んだみたいだ。
でも、10人ぐらいしかいない。
おじいさん、この村の人口は?
『10人だよ』
じゅ、10人……
少なすぎる。
大丈夫なのかな…?
政治はどうなってるんだ?
そんな事を考えているうちに料理が完成。
出来ましたよー!
そういって、お皿をテーブルに運ぶ。
『おーーー!』
人々から歓声があがる。
テーブルにある料理は
ハンバーグやらパスタやらオムライスやら色々。
ジャンル何て関係ない。
美味しければ関係ないっ!
『お、美味しい……!』
『こんな美味しい料理、食べた事ない!』
『兄さんすごいね!』
褒められるとやっぱり嬉しい。
『兄さん、ありがとうね』
村人全員にそう言われ、照れ臭くなった。
そこから何時間かたち、僕は村を出た。
来たときとは違う、活気がある村に見えたのは
錯覚ではないだろう。
うれしくなって、
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