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フォーク
第一章
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に変わっていったのだ。
 生活は次第に贅沢なものになってきていた。それまでは質素なものしか食べていなかったが御馳走を食べるようになってきていたのだ。
「今日も楽しくやろう」
「そうだな」
「そうしよう」
 口々に言って食べていくのであった。その美酒と馳走をだ。
 そしてである。今度は宮殿を建てた。彼等それぞれの為の宮殿をだ。
 そこに住むようになり一族を重用するようになった。国家の財産を使ってそれで贅沢をするようになっていったのである。
 富を蓄えるようになりそうして。その食器もだ。
「おお、これだな」
「これこそがだな」
「いい食器だ」
 見れば銀の食器であった。それを使いだしたのである。
 銀の皿で銀のスプーンを使う。そして。
 銀のフォークもまた使いだしたのである。

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