6話(改正)
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。それが、表面意識に出ている時は意識が無いからだ。」
「ウソ、こんなことあり得ないわ?2人とも表層に出ているなんて。」
「出て行って、私の中から出て行って、早く!」
「そうすると、この国に居れなくなる。その場合は、俺が責任を取る。どうする、君が決めるんだ。」
「助けて!居れなくなってもいいから。助けて。両親だって、私の事はどうでもいいと思ってるから!」
「まかせろ!」
その瞬間、荒れ狂っている力を無理やり制御し、マリアンヌの精神体を捉える。その際、荒れ狂う力が自身を傷つけ、体中に裂傷ができ、血が流れる。
それを見た。アーニャの光っていない右目から涙が出る。
「いい、もういいから。」
「大丈夫だ、おれは生機融合体エヴォリュダーこの程度なんともない!」
「やめなさい、無駄よ!」
「黙れ、そして、おれは汎超能力者サイコドライバー亡霊ごとき消し去ってやる!」
捉えたマリアンヌに対して力を行使する。
「消え去れ、マリアンヌ。彼女の中から!」
「やめ」
エネルギーの放出が収まり、体中の力が抜ける。
(まずいですね、もう少しで認識障害の結界も解けてしまいそうです。)
アーニャがゆっくりと近づいてきます。泣きながら。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「大丈夫ですよ。それより、手をつないで。」
そう言うと、しっかりと両手で握ってきます。
(どうしようもないので、この場で秘密基地を経由して月面基地に転移します。私が気を失ったら医療システムも使えません。ジェイルに頼みましょう。仕方ないので。)
そう考えて転移を行った。
転移終了後、視界にジェイルの姿が目に入ったので、
「アーニャをお願いします。」
「大体の事は把握しているよ。私には、どう見ても君の方が心配になるのだが、両方とも任されよう。」
「すみません。」
そういうと私の意識はブラックアウトした。
アーニャの悲鳴を聞きながら。
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