6話(改正)
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と私のサイコドライバーが訴えるのを感じました。
「あなたを愛してるの。」
そんな言葉が彼女の口から出ましたが、私が感じたのは言いようのない不快感でした。
だからでしょう。自然にその言葉がでした。
「あなたは、誰でしょう。」
この場で一番言ってはいけない言葉だとは、理性ではわかっています。
この場では、取り繕うべきだという事は、ですが、どうしても我慢できなかったのでしょう、いいえ、我慢する気などさらさら無かったのでしょう。
そういうと、目を数回瞬きしてこう答えました。
「あら、気が付かれちゃったの。しっかり真似したつもりだったのにな〜。」
あー目の前の女は私をよっぽど怒らせたいのでしょうか。
「ええ、全く違いますよ。」
「自信あったのにな〜。」
内にある力がうねり狂うのを感じます。
今はまだなんとか制御できていますが、いつ暴走してもおかしくない事を理解します。
どうやら、私という人間は自分のことより周りの人間の事になると我慢できなくなるタイプのようですね。
「それで、本当にあなたは誰ですか。」
「そうね。仕方ないか、私はマリアンヌ。マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア。この国の王妃よ。まあ後で、シャルルに記憶を書き換えてもらうから。」
「ほう、物騒な話ですね。(私には効きませんがね。)ですが、アーニャに記憶障害があるのはあなたという亡霊が憑りついたからですか。」
「まあ、そのとうりよ。でも、亡霊はひどいと思うわ。それと、私が表層にでてると彼女は眠っているから。それにしても、あなたすごく落ち着いているわね。信じられないくらい。」
「そうですか、すいませんね。これでもいっぱい、いっぱいなんですよ。もう1つ聞きたい事があるですが。」
「そうね。いいわよ。」
次の質問で決めます。行使するか、しないかを。
「ありがとうござます。彼女が苦しんでいるのを知っていますか。」
「知っているわよ。でも、シャルルの為だから仕方ないのよ。」
「そうですか、よくわかりました。おまえに力を行使することを躊躇う必要がないことがな!」
「どういうことなの。」
「こういうことだよ。は〜。」
そうして、オレは、制御する事を止めた。
すると、今までに無い形で念が緑色のエネルギーとして放出される。
「な、なにをしたの?」
「力を解放しただけだ。アーニャ、聞きたいことがある。目を覚ませ!」
「無駄よ。あの子は、出てこれないわ。」
「アーニャ・アールストレイム。目を覚ませ!」
アーニャに呼びかけると右目の発行がおさまり、アーニャが目を覚ます。
「なに、なにが起こってるの何か、私の中に何かいる気持ち悪い。イヤ、イヤ。」
「アーニャ。それが、君の記憶障害の原因だ
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