6話(改正)
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した。
夕方になり、待ち合わせにしていた公園まで戻ってきたのですが、急にアーニャが俯き話しかけてきました。
「戒といると嬉しい。戒と居るときだけ、記憶が無くなる事が無い。」
(でしょうね。ある程度に抑えてマリアンヌに気がつかれないように気をつけていますが、念動力でおさえていますからね。)
「この気持ちの意味は、わからないでも記憶のない。私にとって大切なもの。途切れ途切れの記憶だから。」
それにしても、彼女がこれほど記憶がないことを気にしていたとは、確かに作中ではジェレニアに敗北したとき記憶のないことに絶望していましたが、私自身が記憶の断絶などを起こしたことが、無いためにどうしても軽く感じてしまうのでしょう。
(もっとも、彼女の問題を解決する方法がないわけではないのですが。それをするためには、2つの大きな問題があるために手のだしようがないのですが。)
問題の一つ目は、私自身の問題。
私の中のサイコドライバーが訴えかけます。
アーニャの中にいるマリアンヌを消し去ることは出来ると、しかし、同時に訴えかけてくるのです。
現在の私の力では、サイコドライバーの力を暴走させる必要があると。
すなわち、命を掛ける必要があるという事なのでしょう。
これは、心情的な問題なので必要に迫られたら選択することは出来るでしょう。
久しぶりに対等に話が出来た人なので命を懸けるくらいは構いません。
しかし、二つ目の問題はどうしても踏み越えるのを躊躇わせます。
この少女の中には2つの魂があるのをサイコドライバーとしての力が訴えかけてくるのですが、原作と合わせて考えるとマリアンヌの可能性が高いでしょうというよりもギアスはその人の願望に応じて変化します。
愛を求めた少女には愛されるギアスを与え、反逆を望む少年には思いどうりにならない世界を思いどうりにしたいという願望が絶対遵守のギアスを与えたことから、マリアンヌ以外に人の心を渡るギアスなど考えられないからなのですが、このマリアンヌが問題になります。
マリアンヌの存在が他者に知られていなければ問題にならず、消す選択を取ることが出来たでしょうが、すでに、シャルル・ジ・ブリタニアに知られているだろうという事が問題になります。
彼はこの国の皇帝なのですから。
そうなると、マリアンヌを消したことに確実に気が付かれてしまうことでしょう。
そうなるとわかりませんが高確率で、彼女はこの国にいることが出来なくなるでしょう。
彼はきっと彼女の消えた理由を探すでしょう。
彼女は彼の愛する人にして同志なのですから。
どうすれば、良いのでしょうか。
そうこう考えているうちに、アーニャが顔をあげます。
その目は、赤く発光しており、彼女から何かが変わった
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