第61話 グリードアイランド
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
考えていたと思ったら、おもむろにバインダーからカードを抜き出し、
「“追(トレ) バシュッ 跡(ース)”使用(オ)!!」
ドサッ。
いきなり倒れた。
というか、倒したんだけどね、オレとリニスが。
さすがに警戒した状態でスペルカードを使われそうになったら相手を攻撃するわ。
相手が「トレ」っと言った時点で既に瞬動術で相手に近寄っており、オレはカードを相手から奪い、リニスは意識を奪う程度の威力で殴りつけていたのだ。
なので「オン」と言い切る前に殴られて相手は気絶している。
やはりリニスを「ちゃんづけ」なんてするからあんな目にあうんだ。呪うなら口を滑らせた己を呪うがいいさ。
もっとも実際は口を滑らせなくても殴って気絶させるのは、皆で話し合った既定路線なのだが。
その後、チュートリアルルームから出て来たフェイトとアルフと合流し、最初の街、「懸賞の街アンキトバ」へ向かう。
ちなみに本(バインダー)を開けたまま気絶した彼からは全てのカードをいただきました。
別に無差別にプレイヤーハントをするつもりもないけど、敵対した相手を倒して何もしないなんていう聖人君子を気取るつもりもない。
あれだ、ルルーシュも言ってるじゃないか。「撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるヤツだけだ」と。
フェイトやアルフにはそういうもんだと説明しておきました。
あとここで一つまずいことが発覚。
どうもこの世界、魔力という概念がないせいなのか、魔法の効きが悪い。多分、地球で使う場合の3倍〜5倍ぐらいの魔力を消費してやっと発動できるぐらいだ。
基本的な念能力では空を飛べないので、かなりのアドバンテージになるはずだったんだが、ちょっと当てが外れたな。
まぁ、地球よりも多く消費すればバリアジャケットの精製も可能なわけで、防御面では充分恩恵はあるんだが。
フェイトやアルフは、まだまだ念の応用技を使えるようになって来たぐらいのレベルなわけで、ちょっとキツイかも知れないが、オレやリニスがフォローすれば大丈夫だろう。
ちなみにドレッド君からは、Bランク3枚を含む20枚の指定ポケットカードと15枚のスペルカード、カード化したそこそこの現金をいただきました。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ