第一章 精霊
第6話 再生
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上条達3人は精霊のことについて話し合っていたが、情報が少なすぎるため、一度お開きになった。
一方通行は気晴らしに1人で散歩している。
一方「(にしてもいつの間に夕方になったンだ?)」
どうやらかなり話し合っていたらしい。辺りは赤く染まっている。
適当に歩いていると、いつの間にかこの町が見渡せる展望台まできていた。
一方「(こう見ると、学園都市と変わンねェな)」
そう思った。何故だか分からない。でも学園都市が懐かしく思える。
どれぐらいたっただろう。
数秒か数分か、もしかしたら10分以上いたかもしれない。
フン、と吐き捨てて帰ろうと思った矢先に、
士道と十香が展望台へと歩いてきた。
ただ一方通行とは別の道からきたので、このまま来た道を帰れば彼らに気づかれず帰れるだろう。
だが、一方通行は一瞬それをためらった。
何故なら、
気づいたらかなり近くにいたからだ。
2人が話し込んでるからかもしれない。でもあの2人との距離は30mほどしかない。
気づかれてない内に帰ろうと思い、もう一度町を見渡して、もと来た道に戻ろうとした
その時、
バァン!!と、後ろから銃声が聞こえた。
見ると士道が血を流して倒れてる。
一方通行はすぐにチョーカーのスイッチをONにして、士道のところに向かう。
一方「クソったれが!」
一方通行は血流操作で士道の傷口に手をやり、血の流れを循環させる。
十香「士道がいてくれたから、もしかしてと思った。すごく大変でも難しくてもできるかもしれないと……」
十香「当麻や涙子やあーくんも私を受け入れてくれた。でもダメだった。やはりダメだった……」
一方「オイ、精霊!コイツはまだ助かる!だから精霊の力であばれるンじゃねェぞ!」
一方通行が止めようとする。彼女の攻撃は今では反射できるので、もし、襲ってきても止めれるかもしれない。
だが、今は士道を血流操作しているので手が離せないのだ。
だから口で言うしかない。
だが、
十香「世界は私を否定した!!」
無理だった。
彼女は精霊の姿になり、いつもより長く、強い剣を出した。
十香「我が友を、我が親友を、士道を殺したのは貴様だな!」
一方「オイ、精霊!聞こえねェのか!!士道はまだ生きているンだ!」
十香「殺して、殺して、殺しつくす!死んで、死んで、死につくせ!!」
一方「チッ!あの野郎……ッ!」
十香はある人物を攻撃している。
一方「(あいつは確か、ASTのはず……なるほど、精霊を殺そうとして誤ってコイツを撃っちまったってわけか)」
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