☆1 朝の散歩
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―――――――精霊使い――――――――
それは清らかな乙女のみなれるもの、精霊契約はこの娘たちのみ許された特権。精霊使いの少女たちは数十年に一度開催される精霊剣舞際に向けて日々訓練をしている。
ここオルデシア大陸にあるアレイシア精霊学院では、帝国各地から集めた姫巫女たちを一人前の精霊使いに訓練するために成立された。学院は(精霊の森)に囲まれて、いたる所に姫巫女のための禊の場がある。全寮制で、学生レストラン、カフェテリアにパンの食べ放題があり、外には学院都市もある。
☆★☆
僕は今朝の散歩で(精霊の森)に出かけている。
「やっぱり朝の散歩って楽しいな」
「はい、楽しいですねリンさん」
「うん!楽しいよリンちゃん」
この娘たちは僕の契約精霊――テンとペストだ。テンとペストは二人で一人の精霊、簡単に言うと双子の精霊ってわけだ。
テンは黒髪のロングヘアーで前髪で左目を隠している。
ペストは同じく黒髪のロングヘアーだけど前髪は右目を隠している。
「うんうん、二人とも解っているね。この暖かい日差しに涼しい風!これこそ朝の散歩の醍醐味だ!!!それに小鳥たちの合唱、風でこすれる木の葉の音!!これもいい!!!」
「静かにしてくださいリンさん、小鳥たちが逃げちゃいますよ。あ、逃げた」
「そうだよリンちゃんせっかくいい音だったのに、リンちゃんのせいで台無しじゃない!」
「あ...う、ご、ごめんなさい」
僕はぜんぜん反論できない、テンとペストが言っていることは事実だから。
「そ、そう言えば僕はいつまでこの学院にいなければいけないのだろう」
と、僕はあわてて話を変えた
「卒業までかな♪」
「卒業まででしょう」
先にテン、その後にペストが言う
「え〜いやだ〜あと何年も女装し、ばれないようにしないといけないの〜」
そう、僕はこの清らかな乙女しかいない学院で「女装」でかよっている。理由は......恥ずかしいからまた今度話そう。
「ばらせばいいじゃん♪」
「リンさんは女装癖があることなら誰でも受け入れられると思う」
「だめだ!!ばらすと僕は社会的に生きられなくなる」
「生きられなくなったら私がリンちゃんをもらうよ♪」
「何か不安な感じがする」
「リンさん不安にならなくていいですよ。私がリンさんもらいます」
「どちらにもらっても同じ感じがする」
「「ちがうよ(います)!!」」
「やっぱり仲いいんじゃない」
「「よくない(ありません)!!」」
今日も二人は仲がいいようだ
☆★☆
「ゴッホン、話戻すよ。え〜と...」
「そう!いや
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