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無欠の刃
幼い日の思い出
君と二人で一つ
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た。
 それはないだろと言わんばかりの表情に、ナルトがむくれた時、今まで黙って三人の話を聞いていたイタチが声を上げた。

「それもある」
「あるの?!」

 サスケが目をむく。ぽかんと口を開けるカトナの隣で、ナルトがほら見ろと胸を張った。
 イタチは説明を続ける。

「苦手なことはしたくないという意識が働く。それでもして、難しくて挫折する。すると苦手意識が強くなって、どんどんできなくなっていく。
 代わりに、得意なことは成功しやすい。そして、成功すると達成感と満足感が得られる。だからしたいと思うというスパイラルが発生する。だから、得意分野を伸ばす方が効率がいい。
 それにそもそも、向いていないことに努力するのは時間の無駄だ。努力の無駄づかいといってもいい」

 ばっさりと切り捨てたイタチに、これ、ほかの人が聞いていたら殺意を抱くんじゃないかなとカトナは無言で心配する。
 イタチの言っていることは真理なのだが、聞くものが聞けば、殺しにかかるだろう。
 案外鈍感なところがあるなと思いつつ、カトナはさらに質問する。

「先天性、って、ことは、決まって、るんだよね。なら、どうやって、見つける、の?」
「良い質問だな」

 イタチに褒められ、ぶわりとカトナは頬を赤く染めた。
 イタチはそんなカトナをかわいらしく思う一方で、少しだけ反抗期に入ってきたのか。それとも思春期として目覚めたのか。自分に鋭い視線を向けてくるサスケに、悲しい気持ちになる。
 イタチからすればカトナはかわいい妹でしかない。というか、彼からしてみれば弟に頑張ってもらって、名実ともにナルトとカトナを家族にしたいのだが。
 閑話休題。
 イタチは彼らの注意を誘うように、指の間に挟んだ紙を振る。

「この紙はチャクラに反応する特殊な性質を持っているんだが、性質ごとに違った反応を見せる。火なら燃える、風なら切れる、雷ならしわができる、土なら崩れる、水なら濡れる。まぁ、習うよりは慣れろ、だな。実際にやってみろ」

 イタチが手渡してきた紙に、さっそくナルトがチャクラを込める。
 ぞくりと、体中から溢れだしたチャクラが空気を伝い、流れていく。
 まだまだチャクラが上手くコントロールできず、無駄にたれ流されているだけだと知りながらも、漏れ出すチャクラの量に、流石だとイタチの腕に鳥肌が立った。
 サスケもまた、無意識の内に肌を粟立てさせ、隣にいた兄の手を握りしめた。

 「はぁああああああああああああ!!」

 まだ紙には上手くチャクラが伝わらないのか。ナルトの体から更にどろどろとチャクラが漏れ出す。
 そして、僅かに青いチャクラの中に、赤いチャクラが混ざった。
 写輪眼でさえ視認できない、本当にわずかな量のチャクラだったが、そのチャクラに感化
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