やめてしまえ、光の戦士なんて
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、失望させるな………」
ルーネスの、動きが止まってる────
『ナニしてんのサ! ドコでもいいカラ、突き刺してやんナ!!』
「光の……戦士など、やめてしまえ。お前には所詮、無理だったんだ………。ウル村で、無邪気な子供のまま、遊んでいろ。お前には、その方が、似合っている──── 」
あっ、ルーネスが剣を振り降ろして………!?
────え、自分の、腿に────?
「舐め、んなよ、イングズ………。おれは、やめない────あんな奴にも、負けねぇ!!」
自分で傷付けた脚で立ち上がったルーネスは、振り向き様電光石火の二刀流でトレントに踏み込んだ。
『ギヤアアァ?!!』
更にそこへ追い撃ちを掛けて、いつの間にか意識を戻していたアルクゥがアイテムの[ボムのかけら]を投げつけて<ファイラ>を引き起こし、トレントは激しい炎に巻かれ、奇声を上げながら燃え尽きてゆく─────
「………ルーネス、アルクゥ、イングズ!!」
トレントが倒されたと同時に、わたしにキツく巻き付いていた蔓のような細い枝も力を失って自然に解け、すぐに3人へ………一番ダメージを負っているイングズへ駆け寄る。
「ごめんなさい! わたし、捕まってるだけで何も出来なくて……! <ケアルラ>!」
「僕も、ごめんねイングズ……。あの一撃で、何とか正気に戻れたよ。これ……、ハイポーションも使って」
「あぁ………二人共、ありがとう。大分、回復したよ」
「ルーネス、あんたは────?」
あいつったら背を向けたままでいる。気まずいのは分かるけど……。わたしが傍に行って回復させようとしたら、イングズが引き止めてきた。
「待て、レフィア。────私が行こう」
そう云って立ち上がったイングズは、後ろ向きのルーネスに近寄って行った。
「片方の脚………見せろ、回復する」
「 ─────いい 」
「良くない。そのままでいたら、足手まといだろう」
「どうせそうだよ! イングズは強くて、操られもしないで………おれはどうせ、ガキだよ」
「 ────"やめない"と云ったのは、嘘だったのか」
「"やめろ"って云ったの、そっちだろ!?」
いつの間にかルーネスは、イングズに向かい合って反発してる。
「本気でやめて欲しくて云ったんじゃない。だが……、お前を傷付けたのなら謝るよ。────すまなかったな」
「な……? 何で、イングズが謝るんだよ……、おかしいだろ! 謝らなきゃいけないのは、おれの、方なのに────い゙っつ……!」
ルーネスは立っていられなくなって、身を屈めち
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