コードギアスR2
0633話
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た。……そっちに預けた以上、何かあっても俺に連絡をしてこなくてもいいぞ。そっちの流儀でやってくれ。基本的に教育してくれるような大人達がいないような環境で育って来たからな。きちんと常識とかを教えてくれると助かる」
『何だか、いいように使われている気がするんだけど?』
どこか憮然としたような口調のフェイトだが、以前聞いた話によると現在のフェイトの従者達は全てフェイトが拾った子供が志願してなったらしい。そういう意味では、フェイトには子供を躾け、教育する才能があるんだろう。
「ギアスという能力は、人間限定とはいえかなり便利な筈だ。そしてブルーマーズ計画にちょっかいを出してくるのは基本的にMMか、あるいは地球の魔法使い達だろう。そう考えればギアス能力を持つ子供達を味方にしておくのは悪くないと思うが?」
『それはそうだけど……』
フェイトが更に何かを言おうとした、その時。
「アクセル、星刻からの緊急連絡だ!」
部屋の中に、血相を変えたイザークが勢いよく突っ込んでくる。
『……どうやら、そっちでも何かあったようだね。なら子供達の件は僕に任せておいて貰おうか』
「ああ、頼む。どうやら余程の事が起こったらしい」
『じゃあ、頑張ってね』
そう言い、通信が途切れる。
そして通信機を横に置き、視線をイザークへ。
「何があったか聞いてるか?」
「知らん! 俺も至急連絡を取りたいと言われて急いで来たからな」
「そうか、なら一度光明の政庁に向かわないとな。……来るか?」
「ああ」
俺の言葉に短く頷くイザークを連れ、影のゲートを展開してそこへと身を沈めていく。
「って、おい待て! わざわざ転移魔法を使わなくても走ってけばいいだろうが!」
そんな風に喚くイザークの言葉を無視して、そのまま影のゲートを通り、次に姿を現したのは政庁の中にある総司令部の中だった。
影から姿を現した俺とイザークに、総司令部の中にいる殆ど全ての軍人達の視線が集中する。その視線の中にあるのは驚愕と畏怖。そして多少の恐怖か? シャドウミラーと同盟を結んで建国したとはいっても、シャドウミラーの人数そのものが少ないのでどうしても魔法とかをその目にした事のある者は少ないのだ。異世界間貿易が進めばそんな偏見……いや、未知への恐怖も少なくなると思うんだが、それにはまだまだ時間が掛かるんだろう。
そんな中で最初に言葉を発したのは星刻。この辺、さすがに執政官として陽光を実質的に動かしている人物だけの事はある。
「……アクセルとイザークか。出来れば魔法ではなく、普通に来て欲しかったんだが」
「だから言っただろうが! お前は魔法に頼りすぎなんだよ!」
星刻の言葉を聞き、イザークが小声で怒鳴るという器用な真似をしてくる。
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