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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos24聖夜に舞え、幸運の追い風・夜天に謳え、祝福の詩〜Ende Von Einer Reise〜
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創って、フェイトちゃんは空から降り注いできた雷を吸収して激しく放電する“バルディッシュ”を掲げて、アリサちゃんは足元の魔法陣から噴き上がる炎を全て吸収して完全に炎と化してる“フレイムアイズ”を脇に構えた。

「はやて! リインフォース!」

「うんっ!」『ああ!』

ルシル君に呼ばれて返事したわたしとリインフォースも、“闇の書”としての闇――ナハトヴァール、そんでアウグスタさんを見る。何百年とリインフォース達を傷つけてきた。許せへんかった、憎らしかった。それでも今、ああして氷漬けにされてる姿を見ると、ちょう哀れで。

『主はやて。参りましょう。ここで幕を引くことが、アウグスタやナハトヴァールにとっても救いとなりましょう』

「リインフォース・・・。うん。・・・響け、終焉の笛! ラグナロク!」

前面に展開した魔法陣三方に魔力球を発生させる。

「「ルシル君!」」「「ルシル!」」

「ああ! 崇め讃えよ(コード)・・・汝の其の御名を(ミカエル)!」

ルシル君は背から22枚の翼を離して、それらの先端をナハトヴァールへと向けた。これで準備は万端。わたしらは顔を見合わせて頷き合って、そして・・・。

「「「「「ブレイカァァァァァーーーーーーッッ!!!」」」」」

一斉に発射。五方向からの大火力砲撃。それらを一斉に受けたナハトヴァールが砕かれて消滅してく。あとは、シャマルやアルフさん、ユーノ君の出番や。衛星軌道上で待機してるアースラの前へと3人の長距離転送魔法でナハトヴァールのコアを転送。そんでアルカンシェルってゆう艦載砲撃で消滅させる、ってゆう。

『・・・そんな! ダメ、ナハトヴァールのコアが見当たらない! どうして!?』

未だにわたしらの魔法の影響で爆発に呑み込まれてるナハトヴァールからコアを取り出す役のシャマルから、そんな悲痛な思念通話が送られてきた。それに返事しようと思うた時。

――セヴァー・ディメンション――

なにか、細い光線・・・ううん、剣のようなものが閃いた。と思えば、シャルちゃんとルシル君が協力して創ったらしい、この別世界が音を立てて崩れ去っていった。一瞬の視界の暗転。気が付けばそこは海鳴の海、その沖合やった。

「ルシル!?」「シャルちゃん!?」

耳に届くアリサちゃんとなのはちゃんの悲鳴。見れば2人が力なく海へ向かって落下してく最中やった。わたしは慌てて2人を追おうとしたけど、それよりも早くフェイトちゃんがシャルちゃんを、なのはちゃんとアリサちゃんがルシル君を抱き止めた。

「いったい・・・どうなっているんだ・・・!?」

クロノ君の発した疑問には誰も答えることが出来ひん。上手く行ってた。うん、それは間違いないんや。それやのに、最後の最後で何かされた。


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