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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos24聖夜に舞え、幸運の追い風・夜天に謳え、祝福の詩〜Ende Von Einer Reise〜
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ちゃんは言ってくれた。ホンマに嬉し涙が出そうやったそんな時、シャルちゃんが「ほら」って、わたしらから離れてたルシル君の背を押した。
「ルシル君・・・」
「・・・はやて。その、なんだ・・・。すまなかった。俺がドジを踏んだばか――っ?」
「ルシル君のそんな顔、見たない。それにな、ルシル君が全部悪いわけやない。わたしが心の隙間を晒してしもうたことも原因や。ちゃんと強く在れば、みんながここまで苦労することなかった」
悲しそうな表情を浮かべて俯きかけたルシル君を正面から抱きしめる。みんなが見てる中やけど恥ずかしないよ。そんな感情よりもっと強い思いがあるから。そう、「ありがとう、ルシル君」感謝や。ルシル君の声もわたしが目覚めるきっかけやった。シグナム達を喪った絶望の闇の中、ルシル君の声が希望の光になった。
「はやて・・・」
「そやからそんな悲しそうな顔をせんで。わたしは、ルシル君の笑顔が・・・好きや」
言ってからちょう後悔。耳や顔どころか全身が熱くなって、ドバっと汗が吹き出しそうになる程に恥ずかしなってしもうた。こんなわたしらを見守ってくれてたシグナム達はなんや微笑ましそうで、すずかちゃん達はちょう頬を染めてて、クロノ君は「コホン」と咳払いひとつしながら目を逸らしてて、そんで・・・。
「ま、今だけは譲ってあげるよ」
シャルちゃんは刀を肩に担ぎながら笑顔でそう言った。あくまで余裕って態度を崩さへんようや。ええよ、わたしももう、「これからは一歩も引かへんからな」宣戦布告返しや。ヒュー♪と口笛を吹くシャルちゃんは「上等♪」って、声色とは違って凛とした表情を浮かべた。
「あー、すまないが、そろそろ本題に入りたいんだが・・・。まだ、なにも終わっていないからな」
そんなわたしらの間に割って入って来たんがクロノ君で、わたしらをぐるりと見回した後で足元、海面へ視線を移した。時計の文字盤の数字の位置と同じような場所から突き立ってる岩の柱の中心に、「ナハトヴァール・・・!」らしい真っ黒い闇が穴を開けてた。その闇の穴の中からアウグスタさんの呻き声が漏れ聞こえ始めた。
『ナハトヴァールの本体ですね。何かしらの形で実体化するのでしょう。お気を付けください、主はやて』
「おおう? 小っこいリインフォースや!」
半実体化してる妖精のように小さなリインフォースが現れた。あ、そうや「みんな。今日からこの子はリインフォースな。あと、もう闇の書、って呼ばんようにお願いするわ」このことを伝えとかな。
『シュリエルリート改め、夜天の書リインフォース。皆、よろしく頼む。では、話を戻そう。主はやてに管制権限が戻り、私はナハトヴァールを切り離すことが出来た。しかし、これまで溜めこんできた膨大な魔力や狂ったままのプログラムは依然と
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