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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos23聖夜に生まれし遥かなる夜天の王〜Meister des Nachthimmels〜
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キツイの一発!
光牙
(
リッター
)
・・・
烈閃刃
(
ネーメズィス
)
!!」
振り下ろされた“キルシュブリューテ”から放たれた砲撃は、苦しみからか何も行動を起こせなかったアウグスタを呑み込んだ。
†††Sideフェイト⇒はやて†††
『・・て・・』
なにか聞こえる・・・?
『・・やて・・・』
誰や?
『・・はや・・・』
わたしの名前を呼んでるんは・・・?
『・・・は・・て・・・』
なんで呼ぶん? 誰が呼ぶん?
『はやて!』
真っ暗闇の中、わたしの名前が何度も呼ばれる。閉じてるのか開けてるのかも判らん目に力をなんとか入れると、闇の奥、とても綺麗な蒼い光が見えた。声はそこからしてて、その声の主は・・・ルシル君やった。その声に応じようにもこちらからは返答できひんかった。考えることは出来ても声にも出せへんし思念通話も送れへん。
『なのは達が頑張ってくれているから、きっと俺の声も届いてくれていると信じている。目を覚ませ、はやて』
目を覚ませ。そう言われてもわたしは・・・シグナム達の居らん世界になんて戻りたない。ルシル君が居る、すずかちゃん達が居る世界、そこは良い世界やってことくらいは解る。解るんよ。そやけど好きな人や友達が居っても、そこに家族が居らんのは嫌や。
『はやて。頼むよ、帰って来てくれ。シグナム達を喪った現実を見た君が抱いている絶望、言葉にし難いモノだってことは、認めたくないモノだってことは理解できる。俺だって、かつて・・・』
ルシル君・・・?
『・・・でもな、はやて。君はまだ間に合うんだ。シグナム達はまだ生きている。彼女たちは闇の書の一部。だから、君が主として守護騎士の復活を願えば――』
「・・・・・・っ、シグナム達が戻って来る・・・!」
蒼い光が出口やと言うようにパァッと晴れ広がっていって、真っ暗闇がひび割れて崩れてく。そんでわたしは、わたしとシュリエル、アウグスタさんの心が混じり合った真っ赤な世界へと戻って来ることが出来た。
「っ!? 八神はやて!? 馬鹿な、あれだけ精神に損傷を負って、どうして戻って来られた!?」
戻って来てすぐに聞こえたんはそんな驚愕の声。見ればアウグスタさんは蹲るようにして座ってて、目の前に展開されとるモニターを睨み付けてた。モニターにはシャルちゃんがドアップで映って、真紅に輝く刀を一閃。アウグスタさんに呻き声を出させるほどに殴ってた。
「おのれ、私と闇の書の防衛機構を悉く破って来る・・・!」
アウグスタさんが苦しんでる理由はどうやらシャルちゃんのおかげみたいや。それだけやない。わたしを捕まえてる茨が少しずつ絶ち切れ始めてる。それに「シュリエル・・・!」唯一残ってくれてるたしの家族、シュリエルを捕まえ
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