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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos23聖夜に生まれし遥かなる夜天の王〜Meister des Nachthimmels〜
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が、その名を返上する時が来たようです。災厄撥ねし魂・導き果てぬ絆・希望の守り手、シュリエルリート。実は、この名は時限付きの名前なのです。オーディンと同じ意思を持って私たち闇の書を家族として導いてくれる主が現れるまでの。そう。主はやて。あなたと出逢えるまでの・・・」

シュリエルは笑みを浮かべて、「私に新たな名を頂けますか。主はやて」そう言ってくれた。そやから「うん!」強く頷き返した。

「災厄撥ねし魂・導き果てぬ絆・希望の守り手、シュリエルリート。
これまで多くの災厄を撥ね退けてきてくれたその気高い魂にありがとう。わたしらとの出逢いまで果てること無く導いてくれたこの絆にありがとう。わたしらの未来に光を灯してくれる希望を守ってきてくれたその手にありがとう。
かつての主、オーディンさんから与えられたその名を今ここに空へと返上する。そして、新たな夜天の主の名において、汝と魔導書に新たな名を贈る」

オーディンさんはきっと、わたしの父さんや母さんのようにお空からシュリエル達のことを見守ってくれとるはずや。そやからオーディンさんの居るところへ還すんがええやろ。

「強く支えるもの、幸運の追い風、祝福のエール・・・、リインフォース」

「っ!」

シュリエル――ううん、リインフォースの目から涙が零れた。それに名付けたと同時、わたしらから発せられた光によってこの世界からアウグスタさんが完全に消滅した。それを見たリインフォースは涙を拭うことなく、「これが、私たちの救いだったのですね・・・オーディン」この心の世界での夜空を見上げた。

「我が主はやて。新名称リインフォースを認識いたしました。オーディンによって名を付けられた時とは違い、魔導書の完成後かつ管制プログラムであり融合騎である私との融合状態、そして暴走状態が緩和である今、管理者権限の全てが使用可能となりました」

「それってつまり・・・!」

「はい。帰ってきますよ、あなたの騎士、そして家族が・・・!」

「そうか・・・!」

堪らずリインフォースに抱きつくと、リインフォースもわたしの背中に手を回して抱きしめ返してくれた。シグナム達が帰って来てくれる。それに、全ての権限が使えるゆうことは、リインフォースを暴走させんように出来るとゆうことや。やっと、終わらせられるんやな、リインフォース達の辛い旅路を。

「リインフォース。さっそくみんなを戻そか」

「はい。どうぞ願ってください、主はやて」

“夜天の書リインフォース”を手元に呼び出してページを開いて、「シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ。みんな・・・戻っておいで! 一緒に帰ろう、わたしらの家へ!」そっとページを指でなぞる。

「リンカーコアを回帰、守護騎士システムの破損を修復・・・完了。再起動します」
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