第三章
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入った。それは。
クローバーだった。クローバーを一つ持っていたのだ。緑のそのクローバーが目に入ってである。それで彼等は驚きの声をあげたのである。
「えっ、お嬢ちゃんそれは」
「クローバーじゃないのか!?」
「そうじゃけど」
女の子も広島弁だった。その言葉で答えてきたのである。
「それがどうしたんじゃ?」
「どうしたもこうしたものあるけえ」
「クローバーじゃけえ。そんなの何処に」
「そこにあったけえ」
女の子は自分の左手をその左側に向けてきた。そうしてそのうえで言ったのである。
「そこの川辺に」
「川辺にか」
「そこにあったんじゃな」
「うん、あった」
こう彼に話すのである。
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