眷属、集めます
第22話
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倍近い太さのパスが繋がってるな。普通ならありえないんだが、パスが太い分能力が上がっているだろう」
「はい、部長の時とは比べ物になりません」
「僕も停止世界の邪眼の力を完全に押さえ込める様になってます」
「ということだ。それ以外におかしな部分は無いな。だが、何かあればすぐに報告に来て検査を受ける様に。お前は特に貴重なケースだからな」
「そうですか?」
「他の奴でも試してみたんだが、複数の種族を受け入れれる者は極僅かだった。そして3種族全てを受け入れれたのはお前一人だ。普通なら拒絶反応を起こして死にかけるはずなんだがな。実に興味深い存在だ」
まあ魂は三つが混ざった物ですし、前世の記録もありますからね。話す気は全くありませんけど。
「そちらの方の原因は分かりますか?推測でも構わないのですが」
「幾つか考えられる。一つは相性の問題、一つは魂か肉体の容量の問題、一つはあの魔導書の影響、とりあえず有り得そうなのはそんな所だ」
「調べるのは難しそうですね。今回の検査の結果をコピーさせて頂けますか?自分でも調べてみようと思います」
「構わないが、何か分かればこちらにも報告する様に」
「もちろんですよ」
三人分の検査結果のコピーを貰い、僕達はアジュカ様の研究所をあとにします。
「それにしても部長の眷属から完全に離れちゃいましたね。すみません」
「祐斗さんが謝る必要は無いです。それに祐斗さんの傍に居れば今まで通り襲われる事はないんでしょう?」
白音さんの質問にある襲ってくる相手とは初めて出会った時の様な悪魔達の事でしょう。
「はい、その点は大丈夫です。というか『断罪の剣』に喧嘩を売る事になりますから以前よりも安全です。魔王様の保護は確かに強力ですけど、魔王様自身の腰は本人の意志に反して重いですから。逆に『断罪の剣』はフットワークの軽さが売りです。手を出したら次の日には滅んでいても不思議ではありませんよ」
その返答に白音さんは嬉しそうにしています。
「それなら良いです。今までと生活が変わらないのなら。それに今の方が私の目標を達成しやすいですし」
「お姉さんの事ですか」
「はい。今でも悩んでいるんです。姉様は、本当に悪意に飲まれてしまったのか。少しだけ調べれたんですけど、私達を拾った悪魔は悪い噂が絶えないんです。むしろ、姉様に殺されたあとに騒いでいたのが個人的に友好のあった者達だけだったらしいんです。だから、姉様がはぐれになったのも何か訳があるはずなんです。それを私は知りたいんです」
ああ、もうそこまで辿り着いたんですね。う〜ん、黒歌さんの情報は僕も持ってるんですけどもう少し隠しておきましょう。まさかヴァーリチームに居るから処刑対象なんて話し辛いですし。まあ
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