サンタローズ、激動の3日間!
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な……
リュー君に授かった大切な娘なのだ!
だから、誰でもいい……私のリュリュを今すぐ返して!
お願いします!
(バン!!)
教会の扉を力強く開ける音がした。
外は既に夕暮れ時……
入口にはタナさんが笑顔で泣いている。
「シスター! リュリュちゃんが帰って来たわよ!」
その言葉を聞いて、私は慌てて外に出た!
一心不乱に走り、村の入口へ向かう!
そこには泥だらけのリュリュが……
「リュリュ〜!!!」
私はリュリュに飛び付き力の限り抱き締める。
泣きながら抱き締める。
何だかよく分からない…。リュリュが帰ってきて、嬉しくて……でも帰ってこなかったらと考えると不安で……でも帰ってきたから安心で……何だが分からない……ともかく涙が止まらない。
でもリュリュが私を引き離した。
私はリュリュに嫌われてしまったのか?
日記を勝手に読んでしまったから、嫌われてしまったのか?
私は不安になりリュリュを見つめる。
すると、
「今回の事件で皆さんには沢山ご迷惑をかけましたが、私は謝りません! 今回私が勝手に村を出たのは、この日記帳を買う為だからです。前に使っていた日記帳はお母さんに勝手に読まれました! 絶対に許す事は出来ません。だから私は新しい日記帳を買いに行きました! 自分の日記を、自分の心を守る為です!」
と言い、新たに購入した日記帳を掲げ見せつけた。
そして私の側へ来ると「お母さん、ただいま」って言って抱き付いて来ました。
もう私には泣く事しか出来ません!
泣いて、泣いて、泣き尽くして……
本当に良かった……
リュリュが無事帰ってきて……
もう日記は読みません。
懲りました。
でもやっぱりリュリュはリュー君の娘です。
6歳児とは思えない意志の強さです。
私はとても幸せ者の様です。
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