ターン7 冥界の河と三連星コンビ
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攻撃の無力化だってことはわかってるんだろ、ああん?もうバーンも球切れだろうし、さすがにこのターンで俺にとどめを刺すのはなかなか厳しいもんがあるんじゃないか〜?」
確かにその通りだ。あれだけの布陣を張られたら、さすがに攻撃で突破するのは難しいだろう。だけどまあ、それもやっぱり一般論だ。相手が悪かったね、ご愁傷様でした、としか言いようがない。
「魔法カード、龍の鏡を発動するね。この効果で場のアンデット族モンスター2体、バーニング・スカルヘッド2体を融合、だってさ」
「龍の鏡………?夢想、ドラゴン族融合モンスターなんて持ってたっけ」
ああ、そういえば、と薄く笑う夢想。何となく、その笑顔にゾッとするものを感じた。
「まだ清明には見せてなかったね、だってさ。これが私の、もう1つのエースカード。冥府の扉を破りし者よ、其には死すらも生温い。融合召喚、冥界龍 ドラゴネクロ!」
第一印象は、鬼だった。鬼のような顔つきに上半身、そして蛇のような形になっていて足のない下半身。名状しがたい声で叫び声を上げる冥界の龍が、狂気に満ちた瞳で3人の敵を見下ろす。
冥界龍 ドラゴネクロ 攻3000
「大型モンスターを出しやがったよ、この女………おい野中、奈落かなんか伏せてないのか!」
「すまん………もう神の宣告も使っちまったし、この無力化じゃないほうの伏せカードも召喚を止めるためのじゃないんだよ。なあに、見えてるぶんだけでもこんだけ攻撃妨害のカードがあるんだ、このターンで俺を倒すなんてはったりに決まってるさ。さらに、俺にはこのまだ正体を知られてない伏せカードもあるわけだしな。余裕余裕」
「まだ私はこのターン、通常召喚してないね。フォース・リゾネーターを通常召喚するよ」
「へ?」
フォース・リゾネーター 攻500
「フォースさんの効果を発動。このカードを墓地に送って私のモンスター1体を選択。そのモンスターがバトルを終えるまで、相手はあらゆるモンスターを対象にしたカードを発動できないからね、なんだって」
「ほ、ほう。や、やややややるじゃねえか。だがな、お、俺は知ってるんだぜ。ネクロ・ガードナーは対象をとらない効果、そんなもんじゃあ防ぎきれないもんな、うん」
ああ、あの伏せカードも対象をとるような何かなんだな、きっと。さすがに僕でもしないであろう、なかなかわかりやすい反応だ。
「なら、試してみるかな?ドラゴネクロでダイレクトアタック、ソウル・クランチ!」
「わーーっ!俺は、墓地からネクロ・ガードナーの効果を発動!このカードを除外して、相手の攻撃を無効にする!」
半透明の闇の戦士が地面から現れ、攻撃をその身に引き受けようと野中の前に両手を広げて立ちはだかる。だが、その体はドラゴネ
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