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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン7 冥界の河と三連星コンビ
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効にし、そのカードをデッキに戻させる………これで神の宣告が有効になって、大嵐は無効だ!」

 一仕事やり終えた男の顔で踵を返す商人の後ろから、何人もの警官がどやどやとやってくる。収賄は犯罪だからね、お上に見つかっちゃあどうしようもない、というわけか。

「なんて、甘いこと言ってる場合じゃないか。どーする、夢想?もうこれ、僕にはどうしようもないけど」

 ちょっと不安になり、思わず口を突いて出た弱音。だが、それでも夢想は笑って見せた。

「残りライフは2000、でしょ?大丈夫、このターンで確実にとどめは刺すから、だってさ」
「………どーやってかは聞かないでおくから、全面的に任せたよ」
「うん。トラップ発動、八咫烏の躯。この効果でカードを1枚ドローして、これで仕込みは整ったよ。魔法カード、ポルターガイストを発動するね。このカードは相手の場の魔法か罠1枚を持ち主の手札に戻すけど、この発動と効果を無効にすることはできないんだって。さよなら、スキルドレイン」

 手を触れていないのに勝手にモノが動く怪奇現象、ポルターガイスト。その名にふさわしくスキルドレインのカードがふわりと宙に持ちあがると、そのまま高野の手札に収まった。

「さらに手札からスカル・コンダクターの効果を発動、このカードを手札から墓地に送ることで、攻撃力合計がぴったり2000になるようにアンデット族モンスターを手札から特殊召喚するよ、だって。私が呼ぶのは、攻撃力1000のバーニング・スカルヘッド2体みたいだよ」

 バーニング・スカルヘッド 守800
 バーニング・スカルヘッド 守800

ガイコツの指揮者に誘われて、ふわふわと飛んでくる燃え盛る頭蓋骨ふたつ。一斉に口を開き、野中めがけて火の玉を吐きだした。

「ひいっ!?な、なんだぁ!?」
「バーニング・スカルヘッドの特殊効果発動。手札から特殊召喚に成功した時、相手に1000のダメージを与えるみたい」
「なんだと!?それじゃあ、1000かける2で俺のライフがなくなっちまうじゃねえか!中野、なんとかしてくれよ!」
「はいはーい。トラップ発動、フュージョン・ガード。相手が効果ダメージを与える効果を使った時、そのダメージを無効にしてエクストラデッキの融合モンスターをランダムに1体墓地に送る。重装機甲 パンツァードラゴンか、まあこれしか入れてないから当然だな」

 火の玉のうち1つが空中ではじけ飛ぶが、まだもう1つ残っている。そちらは妨害も受けずに、野中に命中した。

 野中 LP2000→1000

「アチャチャッ!ふぅ、危なかったぜ。惜しかったな、もう少しで俺を倒すことができたのによ。確かに俺の場にモンスターはいないが、墓地にはネクロ・ガードナーがいる。それに伏せカードのうち1枚がさっきサーチした
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