ターン7 冥界の河と三連星コンビ
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手札:7
モンスター:ボーンクラッシャー(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
高野 LP4000 手札:4
モンスター:電動刃虫(攻)
魔法・罠:スキルドレイン
清明 LP4000 手札:5
モンスター:ハンマー・シャーク(攻)
サイレント・アングラー(守)
魔法・罠:2(伏せ)
中野 LP4000 手札:3
モンスター:素早いモモンガ(守)
魔法・罠:2(伏せ)
「俺のターン、ドロー!いいぞいいぞ、2枚の手札をセット。これでターンエンドだ」
俗に言うガン伏せ。普通のデッキならまだブラフが混じっている可能性もあるが、妨害札ばっかりたんまり仕込んであるであろうあのデッキなら多分全部が本命だろう。そこを夢想がこの1ターンでどこまで切り崩せるか、それが大事なところだ。僕のデッキに自分以外をサポートするカードなんて攻撃反応のカードぐらいしか入ってないからできることは少ないけど、任せたよ、夢想。
「私のターン。うーん、………どうしようかなあ、って」
あれ、夢想らしくない弱気なセリフ。と思ったけど、よく考えたら今はスキルドレインの適用状態だった。夢想のエースモンスターであるワイトキングは効果によって攻撃力を馬鹿みたいにあげていくカードだから、その効果を無効にされたら当然戦力はがた落ちする。
とまあ、それが常識というものだろう。でもきっと夢想だから、何か突拍子もないことをしてくれるに決まってるさ。
「決ーめた、だってさ。魔法発動、大嵐。これで、すべての魔法カードも罠カードも破壊!」
出た、対伏せカードにおいて最高峰のカード。荒れ狂う風がフィールドを駆け廻り、全てのリバースカードを空に巻き上げようともする。だけどガン伏せは伊達じゃなかったらしく、まず野中が反応した。
「させるかよ!リバースカードオープン、神の宣告!ライフポイントを半分払う代わりに、その発動と効果は無効になる!」
野中 LP4000→2000
「ライフを半分払ってくれたんだ、使いどころはここ一択だね。その神の宣告に対してトラップ発動、魔宮の賄賂!カードを1枚ドローさせる代わりに、その発動を無効にさせてもらうよ」
野中の伏せカードの前に両手を広げて両手を広げて立ちはだかり、嵐の勢いを鎮めようとする白い服を着た老人。そこにどこからともなくいかにもな悪人顔の着物を着た商人風の男が走ってきて、老人の袖にスッと金貨を差し込む。揉み手しながら愛想笑いを浮かべる商人の前に、老人はため息をついて引き下がっていった。よ、よかった伏せといて。ここでこの大嵐が通らなかったら、今後の展開がガラッと変わってくるところだった。
「甘い甘い甘い!魔宮の賄賂に対してカウンター発動、ギャクタン!相手の罠カードの発動を無
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