ターン7 冥界の河と三連星コンビ
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「明日ぁ!?」
今聞いた言葉が信じられず、思わず大声を上げてしまう。ええ、と、校長の椅子にどっかりと座るクロノス先生が重々しく頷いた。
「え、ちょっと今なんて言いました先生、明日ってーとトゥデイのことですか!?」
「シニョール清明、気持ちはわかるけど落ち着くノーネ。それと高校生にもなったんだからさすがにTodayの意味ぐらい覚えておいてほしかったでスーノ」
「う……め、面目ないです」
思えば、あれは今朝のことだった。学校に来たらクロノス先生から呼び出しを食らい、はて何やったのがばれて怒られるんだろうと行ってみた。するとおもむろにカーテンを閉められ、スルスルと天井からスクリーンが垂れ下がって映像が映りこんだ。あれ、これ前もやったような。そう思いながら見ていると、案の定つい数日前見たのと同じようにノース校の一之瀬校長………が……。
それだけだ。それから後のことは、正直思い出したくない。どう考えてもめんどくさい予感しかしないし。
「………んで先生、これどーしましょう」
「こっちが聞きたいノーネ、といいたいところですーガ。今アカデミア本校の校長はワタクシ、クロノス・デ・メディチですからネ、なんとかするしかないでショウ」
「ですよね……」
「それで申し訳ありませんが、シニョール清明。こちらも連絡がつけられないか試してみますから、そちらのことは任せますーノ」
「わかりましたよ。何かうまいこと考えときます」
「本来ならばこういったことは教師の仕事なのですが、重ね重ね申し訳ないノーネ」
「そう思うなら成績オマケしてくださいよー。じゃ、失礼します」
どんどん空気が重くなっていったので少しでも流れを良くしようと軽口をたたき、そのまま部屋から出ていく。扉が閉まる瞬間、電話をかけようとするクロノス先生の姿が見えた。
「って、任せますーノ、って言われてもねえ。………どうしようかなあ」
「何の話だったの、だってさ」
「あ、夢想。相変わらず脈絡なく出てくるよね」
「褒め言葉かな?なんだって」
別にそんなつもりはなかったけど、キラキラと輝く笑顔を見れたのでよしとする。うん、ちょっと癒されたしもうそれでいいや。
「と、そういや夢想にも関係ある話か。あんまりいい知らせじゃないんだけどさ、今年もノース校との学校対決するって話はこの前聞いたでしょ?」
「楽しかったねー、って」
「まあね。で、それはそれでいいんだけどさ。今朝になっていきなり音信不通だったノース校から連絡が入ったわけよ」
「ふむふむ」
こくこくと頷きながら話を聞く夢想。ちょっと辺りを見回して見える範囲に白い制服が1人もいないことを確認してから、改めて話の続きにかかる。
「………多分、あっちはほぼ全滅してる」
「…………光の
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