第三章
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観客、しかしその彼等の万来の拍手を受けながら涙を流しそうになってこう言った。
「戻って来られて」
「しかし夢やない」
「投げられたことはですね」
「監督が言うとるぞ」
佐々木、その彼がだというのだ。
「御前には戻ってもらうってな」
「一軍にですか」
「うちはピッチャーが足りん」
この時の近鉄はとかく投手陣に問題があった、やたら打たれていたのだ。これはどうもキャッチャーである的山哲也のリードやキャッチングにも問題があった様であるがそれでも投手陣に問題があったのは事実だ。
だからだ、盛田もだというのだ。
「投げられるんやったらな」
「一軍で」
「そや、投げてもらうで」
「わかりました」
盛田は梨田の言葉に希望を感じた、そしてだった。
彼は今度は一軍を目指すことにした、しかしそれはまだだった。
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