第一章
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「悪い人なの?」
「悪口ばかり言ってるわね、誰かの」
「じゃあ悪い人だよね」
子供は母の言葉を聞いてこう返した。
「お母さんいつも悪口ばかり言う人は悪い人だっていうから」
「そうなるかしら」
「だって本当に悪口ばかり言ってて」
今もテレビでそうした発言を繰り返している。
「歪んだ感じの顔になってるから」
「そうかも知れないわね」
「この人何でこんなに悪口ばかり言うのかな」
子供はテレビを観ながら首を傾げさえした。
「そこがわからないよ」
「世の中色々な人がいるわよ」
「悪口を言ってばかりの悪い人も?」
「そういう人はね」
どうなるかというと。
「顔が歪んでくるのよ」
「実際にそうなるんだ」
「そうよ」
母もこのことは否定しない。
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