第四章
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「仕方ないわよ、急に仕事の話が入ったから」
「忙しいんだな、スーパーも」
「ええ、私もこの子が少し大きくなったら戻るから」
育児休暇中なのだ、しかし落ち着いたらというのだ。
「スーパーも忙しいの、けれどね」
「三人でだな」
「梅をね」
見るというのだ。
「折角咲いてるんだし」
「ああ、これからもな」
「見に来ていいわね」
「何時でもな、好きなだけ見ろ」
父は娘に優しい顔で答えた、そして妙子は夫、我が子と三人で春の暖かくなってきた庭に出て赤い梅を見た。赤い梅は何処までも優しく今も明るい母と同じ香りがした。
梅と共に 完
2013・11・27
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