第四章
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このことも断る老人だった。
「顔がそうでもな」
「いや、それは」
「信じられぬか」
「本当にそっくりですさかい」
まさに何処からどう見ても狆である、夜の中に見えるその顔は配色までが狆の顔そのものである。それで織田もこのことは冗談めかして言うのだ。
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