第二章
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まっていってるわ」
「そやな、真夜中になったらな」
この時代二十四時間営業の店なぞない、夜になるともうどの店も休みに入る。
それでだ、この時間になるとなのだ。
「どんどん閉まってまた明日や」
「そやな、それがやな」
「風情があるわ」
織田は少し咳をしてから言った。
「如何にもって感じやしな」
「お化けが出そうな」
「ほんまにな。何が出てもな」
おかしくない風情だとだ、織田は二人で夜の大阪の街、漆黒の中に建物のシルエットだけが夜目に見える場所を進んでいく。
「不思議やないわ」
「これだけでも書くネタになるやろか」
「かもな。しかし昼は賑やかでも」
それが真夜中になるとだ。
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