原作開始前
白騎士とアルテミスの使い
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った。その身体は古代ギリシアの人々の様な布のようなもので纏われており、その完璧と言えるボディラインをさらに強調していた。周りには女性のようなフォルムをした何かが浮いている。目元は隠されているが、見えているその口元は妖艶だ。
その女神は私の方を見ると、
「白い甲冑……。白騎士と言ったところでしょうか」
容姿に違わぬ綺麗な声で言った。
「手助けしましょう。1対4000は流石に大変でしょうしね」
「お前は……」
「ああ。私のことはそうですね……、Wアルテミスの使いWと呼んで下さい」
そう言いながら、ミサイルの方に向かって行く。立ち竦んだままの私に、彼女は振り返り言った。
「貴女のその剣は何のためですか?」
「っ!」
その質問はあの時彼方に言われたものと同じだった。もう私は間違えない。
「仲間を守るために殺す剣だ」
すると、彼女は彼方に似た笑みを浮かべ、
「そうですか」
と言ってミサイルの方へまた向かって行った。
「さて、私も行かなければな!」
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この後、白騎士とアルテミスの使いを捕獲するために戦闘機や戦艦等が出動するも、その悉くが破壊された。死傷者、負傷者は無く戦闘機等に搭乗していた者、十数人が軽傷で済んだ。つまり、現代兵器は一つのISと神の使いによって全滅した。
この事件は『白騎士とアルテミスの使い事件』と呼ばれるようになる。
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ふぅ、と息をつきながら休む。神の力を使うだけあって、結構疲れてしまった。
「原作ではあれより少ないとはいえ、一人で全て破壊したんですよね……」
そう考えていると、私の身体が光に包まれる。その光が収まった後には俺(・)に姿は戻っていた。そして、ユニゾンも解く。
「女の姿になるとはね。ビックリ体験だ。女の身体ってあんな感じなんだな。全然違うわ」
「そう? 分からないけど」
「なんていうか、柔らかい感じ」
もう、全然違う。あの時はほとんど意識も女になってたから、あんまり気にならなかったけど、あの時の身体の感じと今の感じでは全然違う。
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《FORMRIDE ARTEMIS!》
ヴァルヴレイブがどんどん変わっていく。
金属が薄く布の様になって、私(・)の身体を纏っていく。顔は目元だけを隠し、後は露出していて、目の端に自分の金髪が映る。どうやら、髪は伸びているらしい。身体に纏った布状の装甲で少し胸が苦しい。……胸が苦しい? why?
視線を自らの胸にもって行く。そこには姉さん達と同じぐらいとまではいかないまでも、しっ
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