第3章 聖剣の影で蠢くもの
第29話 無職の龍神
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いたシグナムも、脱力してへにょんとしている。
そんな中で、ひとり非常に嬉しそうな顔をしている存在がいた。
「シャマル、おかわり」
「はい、どうぞ。たくさん食べてね!」
シャマルである。
なんとこのオーフィス、シャマルのポイズン料理をおいしそうに食べるのだ。
初めは、普通にみんなと夕食を食べていた。
が、瞬く間にオーフィスは、夕飯を平らげてしまう。
彼女の分も考慮して一人分余計に作ったというのに、思わぬ健啖家っぷりに驚愕した。
そんなハラペコ大王は、台所の隅にあるものに目を付けた。
気づいたときには、遅かった。
彼女は、シャマルの料理を口にしていたのだ。
「おいしい」
そのオーフィスが放った一言で、わが家は凍り付いたかのように静止した。
信じられない、いや、信じたくない光景に、ボクは思わず尋ねてしまう。
「い、いま、なんと?」
「これ、すごくおいしい」
「まあまあまあ!オーフィスちゃんは、私の料理の素晴らしさが分かるのね!」
心なしか嬉しそうに答えるオーフィス。
シャマルの料理をおいしそうに食べる姿に、さすが無限の龍神は、格が違うと戦慄した。
そんなわけで、シャマルは非常に機嫌がよさそうである。
試しに味見してみたが、別に彼女の料理の腕が上がったわけでもなかった。
そんなわけで、和やかなムードが八神家を包んでいた。
夕食後の一服で、どうしても気になったことを尋ねてみる。
「ところで、オーフィス、キミの服装は誰が決めたの?」
オーフィスの服装を見ながら言う。
可愛らしい少女姿の彼女は、ゴスロリっぽい服装である。
まあ、あくまでも「っぽい」だけで、乳首にバッテンシールとかどうなのよ。
ちなみに、姿かたちも変えることができ、以前は老人の姿だったらしい。
老人よりはかわいい女の子の方が、協力したくなるってものである。
禍の団に人を集めるために、わざとこの破廉恥な少女姿をとっているのでは?と邪推したくなる。男ってちょろいからね。
「我が決めた。我、とても似合っている?」
その返答に顔を見合わせる八神家の面々。
いや、似合っている云々以前に、破廉恥すぎる。
みんなもそう思うよね?
「とてもよくお似合いですよ」
「リインフォース!?」
思わぬ裏切り者が家族にいた。
そういえば、原作のリインフォースの姿を思い出す。
すごくパンクなファッションですね、わかります。
えっちなのはいけないと思います。
◇
「オーフィスは、普段なにしてるんだ?」
すっかり八神家に馴染んだ感のあるオーフィスにあたしは問いか
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