第60話 幾ら力が欲しいって言ってもあり過ぎて良い訳じゃないよね
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らあいつは否応なしに巻き込まれちまうからな」
「それは、父親であるが故の事と言う事ですか?」
「たま、これだけは言っておくぞ。もし、本当の事をあいつに言ったりしたら―――」
銀時の手が木刀の柄を握る。
「その時は、俺はお前を斬る!」
「……承知しました。銀時様が魔法を尻から出すと言う事となのは様の中に魔力がある事は内密にしておきます」
「うん、前の事はどうでも良いがとにかく内緒で頼むぜ」
明らかにどうでも良い事を内密にしようとしていたたまに言い返すのも面倒なのでそれで了承する事にした。
「さぁ、行こうぜ。お前の親父さんを止めによ」
「了解しました。それにしても、銀時様」
「あん?」
「貴方は悪い父親ですね。娘の為とは言え嘘を吹き込むなんて」
「……今更良い父親になろうなんざ考えちゃいねぇよ。ただ、俺はあいつの泣き顔が見たくないから嘘をついただけだよ」
面倒臭そうに頭を掻き毟りながら銀時は言った。その仕草がたまには照れ隠しにも見えた。
「二人共ぉ、早く行こうよぉ!」
遥か前の方でなのはが手を振っているのが見える。すっかり元気になったなのはを見てひと安心とばかりに銀時もそれに応じるかの様に手を振ってみせる。
こうして、三人は薄暗い道を進んだ。目指すはターミナルの中枢。其処に今回の事件の黒幕、林博士こと伍丸弐號が居る筈だ。
つづく
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