プロローグ
[3/3]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ビストが宇宙世紀憲章を手に入れていた。
それを見届けた青年は再び白い人型へと目を向ける
「俺にもこれをやれと?」
「いや君のやることはもっと簡単だよ、異変を見つけて駆除する、それだけだ。」
「それは今回で言うなら忘れずに爆弾を持って行かせろっていうことか?」
「違う。この程度のことなら僕でも何とかできる。だから文明の神は今度は意識を持った異変を送り込むことにしたんだ。
神が物語の中の登場人物を消すと厄介でね。その人物は存在しないことになるのに、起こした事象はちゃんと起きたことになるんだ。
だから、登場した人物は僕では消せない。でも君という僕の意思で生まれた新しい人物が登場人物を殺せば結果は違う。
僕の意思で生まれた人物は消すときにその存在についてどこまでその世界に爪痕を残すかを決めれるんだ。
君が殺して、僕がその事実以外の君の存在を消す。すると何故か君が殺した相手の存在はまるごと消えるんだ。」
段々と怒りで興奮していた白い人型はその勢いを衰えさせ言った
「君には本当に申し訳ないと思っている。でも君にしかできないんだ。神なんて言っておきながら大切なところで人に任せることしかできないなんて、クソッ!」
その言葉には、巻き込まれた青年に対する謝罪の気持ちと自身の無力さへの悔しさからくる怒りが確かにあった
白い人型の確かな心の叫びを聞き取った青年は告げる
「気にすんなって、俺はいつでもどこでも、例えガンダムの世界でも、全身全霊でガンダムファンで有り続けるだけさ。
むしろその世界に役立てて、キャラ達と会ったりできるなんて神様が必死でガンダムファンを続けた俺にくれるご褒美じゃないのか?」
「・・・ありがとう」
たった、たった一言の返事だが、その中には青年が考えた不器用な励ましに対する最大限の感謝の気持ちが込められていた。
「その思いは君の力になる。その力で僕からの最高のご褒美を存分に楽しんできてよ。」
「よっしゃ!!任せんしゃい!!誰よりも楽しんできてやるぜ!!」
青年は満面の笑みで笑った。それに対して白い人型もどこか笑っているように感じたのは絶対に気のせいではないだろう。
次の瞬間、青年はその場から消え白い人型だけがその場に残る
「さて、僕だって何もできないわけじゃない。早速仕事に取り掛かろう」
そう言って文明の神がこの異変の犯人である証拠を探しに行った
「頼んだよ、戦場士郎くん」
これから戦場に向かう青年に相応しい名前を言い残して・・・
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ