プロローグ
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すごい勢いでラプラスにぶつかり、そして爆発した。
「ちょっと!!何やってんの!?」
「僕がラプラス事件を起こしたんだよ。」
「だ!か!ら!何でそんなことやってんのかって聞いてんの!?」
「これには神々のいざこざが関係しているんだよ。」
正直テンションだけで今までのやり取りを行っていた青年は、白い人型のどこか悲しそうな声を聞いて不思議と冷静になっていった
そして尋ねる「そのいざこざっていうのは何なんだ?」と。
「僕はこの物語やその他の物語のように人間の想像から生み出されたものを管理しているんだ。
管理といっても、よほど人間の進化に支障をきたすようなものを選別して世界から消すだけで、大して干渉していないんだけどね。」
そう言って白い人型は乾いた笑いをする。そして「ところが・・・」と続ける
「文明について司る神が言ったんだ。この物語のせいで予定よりも大幅に宇宙開発とロボット開発の分野が発達し、それに影響を受けて様々な文明も予定以上に発達してしまった。
責任をもってこの物語を消せ・・・ってね」
「そんなの・・・そんなのおかしいじゃねえか!大体、今更ガンダムを消したところで今は変わらねえだろ!」
大好きなものが危機に瀕しているとわかって青年はその声に理不尽に対する怒りを乗せて言った
そして、白い人型は再び話し出す
「残念ながら今は変わらさせられるんだよ。神が干渉するということはそういうことだ。だから僕は抗議し、神々の会議でも議題に上げてもらった。
これはあくまで人間の独自の文明の発達だ・・・と。」
「なら「でもダメだったんだ」・・・え?」
怒りから喜びに変わった青年の表情はダメだったという言葉に絶望の表情になった
「会議では僕の意見が通ったんだ。でも認められなかった文明の神がこの物語に干渉し始めた。表立ったことはできないからちょっとした異変、ウイルスのようなものを送り込んできたんだ。
そうやってこの物語のストーリーを悪い方向へ持って行こうとしているんだ。悪い作品になったら僕はこの話を消さなくちゃいけない。例えそこに悪意があってもね。」
「もしかして、さ・・・さっきのも、なにか理由があるのか?」
ようやく先ほどの行為と白い人型の話が繋がりだした青年は少しおずおずという感じで尋ねる
強く言えなかったのは、きっと白い人型が運命を嘆くような自嘲を含んだような口調で話しているからだろう
「うん。さっきのはテロリスト達がラプラス破壊のために使うはずだった爆弾を忘れさせられていたんだ。だから僕が爆発させた。
・・・ほら、これでサイアム・ビストが『ラプラスの箱』を手に入れた」
言われて周りを見ると青年のそばで若き日のサイアム・
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