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Angel Beats! the after story
番外編 大人のデート?
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…」
周囲のリア充爆破しろという視線をガン無視しながらユイと愛を確認していた。
楽しい時間はすぐに終わるというが今日ほど自覚できたのは久々かもしれない。ましてや来年行けるのかすら分からない高校の学園祭なのだから。
そして、音無が岩沢に貰ったライブチケットでガルデモのライブを楽しんだ。
22時に終わったコンサート後の帰路。音無たちとも別れ、ユイといつものように二人で帰る。
「いや〜すごかったですね。岩沢先輩たち」
まだライブの余韻に浸っているユイに気になっていた事を聞く。
「なぁユイ。お前はやっぱり………ガルデモに戻るのか?」
岩沢にも実力を認められていて、前からの夢だった岩沢と一緒に演奏できる。
ユイにとってはこれ以上ないことだろう。
「ひなっち先輩はどうして欲しいですか?」
そこには普段おちゃらけているユイの姿はなかった。
それはただ純粋な質問なんだろうか?今の俺には検討もつかなかった。
だがもし、俺がガルデモで演奏しろと言ったらユイは素直にいうことを聞くと思う。そうしたら、俺とユイの何かが失われるそう思った。
プライドなんか捨て、ユイの幸せを考えずただ自分の幸せのためにユイの質問に答える。
「俺と一緒にいてくれユイ!女々しい、わがままと蔑まされてもいい。俺はお前と一緒にこの第二の人生を満足いくまで過ごしたい!」
ユイは緊張の糸が切れたようにふらっと俺の胸に体をあずけてくる。それを軽く受け止める。
「怖かったです。もしも先輩がガルデモに行けって言われたら私ダメになってましたよ。でも、先輩が先輩らしくってよかった」
ユイの小柄な体を包み込むように優しく抱きしめる。
「知ってるだろ?俺がお前に負けないぐらいのわがままだって」
「そうですね。先輩は自己中のわがまま男ですね。その自己中のわがまま男のわがままを聞いたんですから、私のわがままも聞いてくださいね」
俺の胸から抜けて、俺の目の前に立つ。
「夜遅いですけど、これから私の家に行ってご両親に挨拶してくださいね」
「ツッ!あ〜〜、わぁ〜ったよ。恥をかかない程度にビシッと決めてやるよ」
遅かれ早かれ通るべき道だ。今したって変わんねぇよな。
ユイの家に向かうまでは、ウキウキなユイと未来設計図について話し合った。
子供は男の子と女の子の二人が欲しい。
男の子には野球を女の子には楽器を習わせ。
休日はみんなで出かける。
そんな話しをしながら街灯が照らす薄暗い道を歩いていく。
ふっと、何もないはずの目の前に二人の子供を俺とユイが左右に挟んで手を繋いで歩いている。
そんな光景が見えた。
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