第181話 True Love
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メ「ですが、あの者に対して心配な事もあるんですね?」
マカ「・・・やはりお見通しでしたか。」
マカロフは観念したように話し始めた。
マカ「あいつは・・・リョウは、目標が高すぎるのです。」
メ「え?」
マカロフの言ってる意味が分からなかったのか、メイビスはこてっと首を傾げた。
マカ「あいつの目標は、「世界一の魔道士になる事」。もちろん高いを持つ事は良い事です。ですが、その目標を追いかけ過ぎて、間違った方向に進んでしまうんじゃないかと思うと・・・」
マカロフの話をメイビスは黙って聞いた後、マカロフに問い掛けた。
メ「なぜ、あの者は世界一の魔道士に?」
マカ「13年前に他界した、母親との約束だそうです。幼い頃から魔の道一直線でしたからな、あいつは。・・・じゃから、余計不安なのです。」
マカロフは一度そこで話を区切り、深く、長い深呼吸をすると、再び口を開いた。
マカ「いつか・・・プレヒトのようになってしまうんじゃないかと―――――。」
プレヒト。
バラム同盟の1角であり、闇ギルド最大勢力、悪魔の心臓のギルドマスターであり、2代目妖精の尻尾ギルドマスター。
妖精の尻尾を引退した後、魔の道を深く探りすぎたせいで『闇』に落ち、天狼島でゼレフによって殺された。
メ「―――――――大丈夫です。」
マカ「!」
マカロフが顔を上げ、メイビスを見つめる。メイビスの瞳は正面に向けられており、口元には小さな笑みが浮かんでいた。
メ「今日のあの者の様子を見て、私は、あの者が『闇』に落ちる事はないと思います。目標は『光』。常に『光』を持ち続けている者は、決して『闇』になど落ちないのです。それに―――」
そこまで言うと、メイビスは首を動かしマカロフを正面から見つめた。
メ「あの者は、妖精の尻尾で育ち、妖精の尻尾の仲間に囲まれて、今日まで生きてきたのです。あの者に『光』を与えているのは・・・仲間なんですから。」
メイビスの言葉に、マカロフは言葉を失った。
すると、メイビスの頭に付いている羽のようなものがピクッと動いた。
メ「・・・と、噂をしたら、その仲間が帰って来たみたいですよ。」
マカ「お?」
メイビスとマカロフが森の小川の入り口に視線を移した直後、バァン!と凄まじい音を立てて勢いよく扉が開いた。
ナ「よおーっ!」
ハ「あいさーっ!」
マ「たっだいまーっ!」
フ「まだ宴やってたのか。」
ウェ「遅くなってすいません。」
シャ「相変わらず賑
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