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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第361話】
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笑顔で言うシャルに、鈴音は驚いた表情を浮かべながらシャルの両手を包むように掴む。
そんな行動に、シャルは目をぱちくりさせていると――。
「あ、アンタ……良い子よね。 て、敵になる相手にも塩を贈るなんて……」
「あ、あはは……。 鈴が一夏からヒルトに気持ちが傾いていたの、僕は気付いてたからね? ……本音を言うと、恋のライバルが増えるのは歓迎できないけど……鈴にもヒルトの良さがわかってくれたって思えば嬉しいからね♪」
……現代女子とは思えない発言にびっくりする俺。
男の取り合いだと殺伐とした関係になるのが普通なのに……実際、篠ノ之と鈴音が一夏を取り合ってた時はそんな雰囲気が時折醸し出されていたし。
「――という訳でさ、僕は賛成だけどヒルトはどうかな?」
「俺は断る理由は無いからな。 一応時計って決めたが……鈴音に訊けば他にも色々な案が出るかもしれないしな」
「ふふん。 その点はアタシに任せてよね。 まあ、アイツの好みが何かは知らないけどさ、何だかんだでカッコつけてるからそういった意味でも力になれると思うわよ」
胸に手を当て無い胸を張る鈴音、自信たっぷりに告げるその表情は何処か誇らしげに感じた。
「じゃあこの三人で週末の日曜日、探しに行くか? 待ち合わせはどうする? 学園寮の駅集合にするか?」
「あ、んと……僕はレゾナンス駅前のモニュメントに十時でどうかなって思うんだけど――」
「アタシもそれで構わないわよ? 学園寮の駅でも悪くないけど、待ち合わせにモニュメント前ってのも良いしね?」
「……んじゃ、週末の日曜日、レゾナンス駅前のモニュメント前に十時集合っと……」
制服のポケットから手帳を取り出し、時間と場所をボールペンで記入していく。
シャルも同様にメモを取り、鈴音は携帯のスケジュール帳に記入していた。
「ん。 んじゃ、週末の日曜日だな」
「うん。 ――あ、そろそろ僕は戻るね? ……何だかラウラが大変らしいから」
眉根を寄せ、困ったような笑顔を見せたシャル。
スカートを翻し、部屋を出ようとするシャルを慌てて俺は――。
「あ、シャル?」
「え?」
「……食堂ではごめんな? ちょっと配慮不足で……」
俺の言葉に最初は何を言われてるのかがわからなかったシャルだったが、直ぐにわかったのか首を横に振ると――。
「ううん。 僕なら大丈夫だから。 じゃあヒルト、鈴、おやすみなさい」
「あぁ、また明日な? おやすみ」
「シャルロット、夜更かししちゃダメだからね?」
「あはは♪ 鈴こそ、あまり夜更かししちゃダメだよ?」
そう言って部屋を
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