コードギアスR2
0632話
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との生活で男の裸を見て悲鳴を上げる程に純情な訳では無いが、それでもいい気分がしないのは事実だ。
数分程で身体を拭いて手術着を身につけたジェレミアが俺達の前へと戻って来る。そして、どこか不思議そうな表情を浮かべてコーネリアや俺を見ているが……もしかして陽光の件を知らないのか? 陽光建国以来、星刻や麗華、オデュッセウス共々俺の顔がTVに出ない日は無いんだし。
もちろん俺の情報がある訳では無いので、基本星刻達だが……それでも、アクセル・アルマーという人物がブラックリベリオン以前にブリタニア軍に所属していたというのをどこかから調べてきた者がいたらしく、その辺の情報はオープンになっている。
だが、今こうして見る限りでは、ジェレミアがその件を知っている様子は無い。となると、最終調整とやらが行われたのは陽光の建国宣言前だったのか?
一応確認の為に聞いて見るか。
「ジェレミア、ジェレミア・ゴットバルトだな。俺の名前を知っていたようだが?」
俺のその問いに、不思議そうな顔をしつつもしっかりと頷くジェレミア。
「当然だろう。お前はコーネリア殿下直属の部下としてエリア11のブリタニア軍でも有名だったからな。……その、私は色々あって直接話す機会は無かったが、それでも遠くから顔を見た事はあるし、KMFとは違う設計思想の機体を使っているというのは噂で聞いていた」
「コーネリアについてはどこまで聞いている?」
「……どこまで?」
「ああ。ブラックリベリオンの時の記憶はあるんだろう? それ以降のコーネリアの足取りをV.V.から聞いていないのか?」
V.V.。その言葉が出た瞬間、ジェレミアの動きが一瞬だけ止まるが、すぐに何かを考えるように小さく首を傾げてから口を開く。
とにかく自分の質問は後回しにする事にしたのだろう。この辺、ジェレミアが有能な証だよな。オレンジと馬鹿にはされているが、そもそも有能でなければ基本的に実力主義のブリタニア軍で純血派のリーダーになるのは不可能だろうし。
「ブラックリベリオン後は行方不明になったとしか聞いていないな。だが、ここにコーネリア殿下がおられるという事は、ギアス響団に?」
そんなジェレミアの言葉に首を左右に振る。
「いや、ここはギアス響団じゃない。陽光という国の首都、光明だ」
「……陽光? 光明? どちらも聞いた覚えの無い名前だが」
やはり知らないか。となると、これで決まりだな。
単純に最終調整に入った時はまだ陽光が建国されてなかったのか、あるいは敢えてV.V.が情報を教えなかったのか。どっちもありそうだが、別にどっちでも構わないというのも事実ではある。ジェレミアが俺達の事を知らないというのは事実なのだから。
「そうなると、最初から説明が必要だろうな」
呟き
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