30話
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てもらわないといけないな。
「それでも勝ったことに違いはないんですね………大会には出ないですか?」
「あんまり興味なんいんだ。それに今の俺の身体だと大会は無理だ」
「どこか怪我でもされたんですか?」
「半年くらい前に事故に巻き込まれてな。怪我は治ったんだが療養期間の間に体が鈍ってしまったんだ。今、鍛え直しているところだ」
夕は僅かに嘘を混ぜた真実を語った。
「どのくらいかかるんですか?」
「そうだな………完全な状態にするなら後一年は欲しいな」
これは事実である。夕は今の体を使いこなせるようになってはいるが、満足しているわけではない。この体での理想の動きをするにはもっと鍛える必要があるのだ。
「そうなんですか……なら鍛え直したら是非大会に出てください。私、ユウさんが戦っているのを見てみたいです!」
「ヴィヴィオも見たい!」
「鍛え直したら考えて見るよ」
夕は軽い気持ちで答えたがこの言葉が夕をDSAAに出す切っ掛けになるとは思っていなかった。
「今日はありがとうございました」
「気にするな。こっちもなかなか楽しかったよ」
夕はコロナを家まで送っていた。そこまで暗くはないが一人で帰らせるのは危険と考えたからだ。
「あっ家はあそこなんでここまででいいです」
コロナが近くの家を指した。
「そうか気をつけて帰れよ」
「はい。ユウさん!私、来年を楽しみにしてます!失礼します!」
コロナは走り去っていった。夕はコロナが家に入るのを確認してから帰路についた。
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