暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
25 冷血の構築者
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
スと私は協力関係を結び、目的を達成するまでお互いに裏切らない。間違いないわね?」

ハートレスは念を押した。
まさかハートレスの口から協力という単語が出てくるのには若干驚かされたが、彩斗は迷うこと無く答えた。

「...いいよ」

彩斗の返事でハートレスは若干、安心したような顔を見せた。
だが彩斗はハートレスに焦りというものを初めて感じた。
冷静を装っているが、確実になにか焦っている。
ジョーカープログラム以外でハートレスが正気を保てなくなるようなことがあると確信した。

「じゃあこれは返すわ」

ハートレスはテーブルの上に2つの物体を置き、彩斗に差し出した。

「トランスカード...でもこれは?」

1つは間違いなく自分が電波変換するのに使用するトランスカード、そして見覚えのない物体だった。
先端に紫色の鉱石が埋め込まれた銃のような形に灰色と白、それに青いラインが入っている。

「銃」
「いや、分かるけど...こんなもの知らないよ」
「プライムタウンで倒れていたあなたが持っていたものよ。少し調べたけど、小型のレールガンみたいね」
「レールガン?」
「電磁誘導を行って何かを射出する...でも私には使えなかったわ。アイリスにも。使い手を選ぶナマイキな武器みたいね」
「トランスカードは?」
「あなたが私との協定を受け入れずに逃げる可能性はゼロではなかったから、念の為に預からせてもらったわ。ついでに少し調整もしてある。多分、電波変換した時には若干でも動きやすくなってるはずよ」

彩斗はそれを受け取り、数秒間あらゆる角度から見てみた。
カードの方は特に変わったところはないが、銃に関しては違和感があった。
全長約25cmのその造形は美しく、まるで全体が1つの鉱石のような輝きを放っている。
先日、スターダストになってバズーカやブラスター、マシンガンを乱射をした経験はあるが、どれも撃たなければ殺されるような状況下で反射的に引き金を引いたために銃というものの感覚が体には残っていなかった。
それにテレビで刑事が使っているようなS&W・M36やニューナンブM60とは違い撃鉄やコッキングレバーが無く、銃身の近くには白いフォアエンドのようなパーツが付いている。

「取り敢えず実践で使ってみないと分からないさ」
「ここで試したら?」
「いや...君が僕を信じて協力してくれるんだ。僕も君を信用しよう」
「...フッ...生意気」
「それにここで使ったら、周囲にどんな影響があるか分からない。それより、早く君の隠し球が知りたい。妨害電波の中でウェーブロードが使えない電波人間でも逃げ切れる手段が」
「そうね。使うには少し慣れてもらわなくちゃいけないしね。ついてきて」

ハートレスはコーヒーを飲み干し、Macb
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ