憎悪との対峙
25 冷血の構築者
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な電波人間に変身する場合がある。まぁ大概はジャミンガーになるんだけど、稀に安食のように特集な能力と形態に進化する者もいるっていうことよ」
「共通点は?」
「共通点は1つ、もしダメージやシステムへの影響で強制的に電波変換が解除された場合、大量のノイズが体に残留、二度と電波変換できなくなるわ。電波世界からの強制退場、もし自分と周波数ピッタリの電波体が現れても二度と電波世界には戻れない」
「強制退場....」
彩斗は背筋に悪寒が走った。
あの世界に取り憑かれれば、それは死よりも辛いことに成り得る。
まるで流星になったように空を駆け、一飛で人の届かないところまで飛び上がり、信じられない程の力を発揮できる。
夢の世界、そう言ってもいいだろう。
電波変換とはある種の麻薬だ。
もし超人的な力に溺れれば、失った時のショックは想像を絶する。
世の中に絶望し、自らの命を絶つ者も少なくないことは容易に想像がついた。
「で、このカードとチップは街にバラ撒かれ、このコトブキ町でまだ被害は出てないけど電気街、官庁街では多くの被害が出ているわ。強盗、傷害、窃盗...とはいっても今のところまだ序の口よ」
「ディーラーの動きは?」
「Valkyrieによる妨害に対抗し、各地で闘争になっているところもあるわ。こちらとしても連中を妨害し、街を奪われるのを防ぐ必要がある」
「君たちの街なのか、デンサンシティは?」
「ディーラーが裏で糸をひく実験都市、まぁ縄張りよ。そこで敢えて武器を売り、ディーラーの活動を妨害する具体的な行動を多数取り続けるとするのは間違いなく喧嘩売ってきてるってことでしょう?」
「...君たちの争いに興味はないよ。取り敢えず確認したかったのは、僕たちの計画に協力できる人員」
「ゼロ」
彩斗は何となく予想は出来ていたが、今のところ戦力となる人員は自分の他にハートレスとアイリス、そしてトラッシュしかいない。
特に自分が突入するなら電波変換しなくては銃火器で武装した敵と戦えないためにトラッシュは人手からは除外するとすると3人だけだ。
しかしそれはそれで好都合でもあった。
「じゃあ僕たちの行動は完全に僕たちだけでディーラーの干渉もないんだね?」
「それがあなたの条件でもあるしね、ちょうどいいわ」
「学校の半径10キロメートルが妨害されているとすると、電波妨害装置は学校の中だね?」
「ええ、2日も妨害し続けられる装置、バッテリー駆動であるとは考えにくい、予想されるのは3階の技術室、4階の家庭科室、そして別館の体育館3階アリーナの3箇所ね。ベルトサンダーやハンダゴテ、調理家電をタコ足配線しても耐えられるくらいにコンセントのワット数が高い」
「地下4階のサーバールームの構造は?」
「サーバールームは2重の認証システムで守られて
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