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自由惑星同盟最高評議会議長ホアン・ルイ
ゴミ箱 本編ではありません
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そういうつもりはないが……それ以外にも今の同盟議長に求められるのは、トリューニヒトのような顔の厚さではないかと思う。今までとは違い帝国とまともな外交が必要になるしそういう意味では私の方が適任じゃあないのかい?」
「なるほどそれもそうだな」
 レベロとホアンでは得意分野が違う。それでも議長に選ばれるだけの実績は、両者ともに持ち合わせている。どちらが議長になったとしても問題はない。

 帝国暦490年/宇宙暦799年 5月25日
 自由惑星同盟最高評議会議長にホアン・ルイが就任する。ジョアン・レベロは引き続き財政委員会委員長を務める。帝国がリプシュタット戦役後新体制を取るようになったのに続き、同盟も約2年遅れての新体制の発足である。




    ○ホアンとヤン1
「私はこの国が民主主義ではなく、共産主義ではないかと思うことがよくあります。例えばあのアーレ・ハイネセンの巨大な像などを見るためにそう思うのです。かつて専制主義ではなく共産主義のリーダーもこのようなにして自分の権威を保とうとしたと」
「そして思うのです。もし共産主義的な国家でありその指導者になろうとしているのは、結局は皇帝と何も変わらないのではないかと?」
「ヤン提督、それは少し侮辱的ではないかね。私が人的資源委員会委員長になれたのは、少なくない有権者達の判断によるものだ。私は自分が思う最善の主張をし、彼らのうちほとんどの人たちが私の考えになんとなくではなくしっかりと判断して私に賛同したものだと信じている。確かに同盟の政治はひどいものだった。それは否定できまい。そんななかでも講演会に足を運びさまざまなメディアを使い情報を集め政治への関心を忘れなかった人たちはいるのだ。私から言わせれば、君は政治への関心を放棄している。調べさせてもらったことはあるが君は政治の情報を集めたことがあるかね?」
 ヤンが政治に対して興味があったのはその構造だけだった。ヤンが知っているのはせいぜいニュースで取り上げられていることぐらいで細かいことは知らない。そのニュースこそヤンの嫌うトリューニヒトの制御下なのにだ。
「民主主義は政治への無関心を否定しない。君のような政治をあくまでせいど

   

    ○ホアンとヤン2
ヤン元帥、君の行動は実にちぐはぐだ。民主主義を支持しているのにかかわらず、積極的な行動を起こそうとしない。例を言えば君は帝国軍の手よって救国軍事会議によるクーデターとフェザーン侵攻が起きることを知っていた。にもかかわらずその話をしたのはごく一部の親しい人にとどまっている。それらのことが起きることが分かっていているのならもっと多くの人にそれを伝えるなどより積極的な行動をとるべきではなかったのかね?」
「私は当時ただの要塞指令でした。それ以上は越権行為に当たると思ってい
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