第五幕その三
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「スカートは足も守ってくれるでしょ」
「服はですよね」
「寒さだけでなくお外にある色々なものから身体を守ってくれるものよ」
「だからスカートはですね」
「動きやすいスカートが条件だけれど」
それでもだというのです。
「短いと身体を守ってくれないから」
「ドロシーさんはですね」
「ミニスカートははかないわ」
「オズの国の人達もですね」
「そもそもそうしたものがないから」
最初からというのです。
「そうなの」
「さて、それでなんですが」
お話が一旦終わったところで、です。町長さんが皆に言ってきました。
「皆さんこの国には挨拶に来られたんですよね」
「はい、そうです」
ナターシャが答えます。
「それで来ました」
「そうですね、いやよく来られました」
「ううん、僕は何て言ったらいいかね」
トトは町長さんを前にして苦笑いを浮かべています。
「最初に来た時に食べちゃったからね」
「気をつけて下さいね」
「うん、ァんなことは二度としないよ」
「私も。ついついお腹が空いてね」
ドロシーも最初にこの国に来たことを思い出して申し訳ないお顔になりました。
「あんなことをしたから」
「間違えても次にしないことですね」
町長さんはドロシーにも言いました。
「そこが肝心です」
「本当にそうね、それで今度エメラルドの都でパーティーがあるけれど」
「私達はここから離れないので」
「そうよね、じゃあまたここに来るわね」
「そうして下さい」
町長さんはドロシーに笑顔で答えました。
「是非共」
「そうさせてもらうわね、ではね」
「今度はキッチンランドに行こう」
モジャボロがドロシーと皆に言いました。
「あの国の人達はちょっと癖が強いけれどね」
「フォークやナイフですね」
「スプーンにお皿に」
「最近ではお箸もあるよ」
この食器もあるというのです、モジャボロは五人にお話しました。
「あの国にはね」
「あっ、お箸もですか」
「いてくれてるんですか」
「うん、そうだよ」
モジャボロは五人にまた言いました。
「あの国にはね」
「それは楽しみですね」
恵梨香はそのことを聞いてモジャボロに笑顔で応えました。
「お箸もいてくれるなんて」
「そうだね、どんな感じかな」
神宝も笑顔です、中国もまたお箸の国なので。
「見てみたいね」
「そうよね」
「じゃあ行きましょう、キッチンランドにね」
ドロシーが皆に言いました。
「次はね」
「はい、それじゃあ」
「今から」
五人で言います、そして。
そのうえでなのでした、パンの国の皆に笑顔で挨拶をしてです。
今度はキッチンランドに向かうのでした、カドリングにも本当に色々な人達がいます。
暫く歩くとそのキッチ
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