暁 〜小説投稿サイト〜
やはり俺がワイルドな交友関係を結ぶなんてまちがっている。
こうして、比企谷八幡の最後の日常は幕を閉じる。
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ぎとか感じねぇや。むしろ心がガリガリ削られていくレベル。原石のハートブレイカーか何かだな、こいつは。純粋な男子達の幻想を片っ端から殺していくの。
っていうか、いつもより少しってなんなの? あなたもしかして、いつも俺の眼を観察してるわけ? 俺勘違いしちゃうよ?
そんな俺の思考をよそに、雪ノ下はさっさと読書を再開しようとし、ふと気づいたように視線を時計に向けた。
あの後もしばらくの間平塚先生の説教が続いていたせいか、かなり時間が経っている。
さっきは俺の罵倒とすり替わっていたが、やはり由比ヶ浜がまだ来ていないことを気にしているのだろう。心配ならメールでもすればいいのに。
そんな風に思ってから、そういえば伝言役を任されていたことを思い出した。
「あ、由比ヶ浜ならクラスの方の用事で遅れるってよ」
「そう……」
雪ノ下はふっと息をつき、それから俺の方をキッと見る。
「その発言は、あなたが伝言を任されていたという解釈でいいのかしら」
「お、おう………」
あまりの迫力にちょっとどもっちまったよ。雪ノ下さんマジこええ。
冷気を纏った視線と共に、氷の女王は俺を問い詰め、もとい追い詰めようと口を開く。
「では何故あなたはこんなにも部室にくるのが遅かったのかしら」
「……はぁ?」
「何かしらその返事は。由比ヶ浜さんからの伝言を預かっているのならできるだけ早くそれを私に伝えるのが義務でしょう。程度が低いとは思っていたけれど、まさか伝言役すらまともに務まらないとは。さっきの返事といい、腑抜けているのではないのかしら」
「…………もういいです」
何だよ、もしかして俺が来るのが待ち遠しかったのかと思ってちょっとときめいちゃったよ。俺の純情を返せ。
とりあえず、弁解はしておく。
「教室を出た後に平塚先生につかまっちまってな。それで遅れたんだよ」
「あなたのことだからきっと自業自得よ。大方先週の進路希望に専業主夫とでも書いたのでしょう」
「え、お前何で分かったの?」
もしかしてエスパー?
割と本気で驚いた俺のリアクションに、雪ノ下は大きく溜息をついた。
「…………冗談のつもりで言ったのだけど、まさか本当にそうだとは……」
「うるせえ、どうせ俺は異常だよ」
「そうね、本当にそうね。比企谷くんお願い、近寄らないでちょうだい」
「あー、はいはい」
会話はそこでストップ。雪ノ下は本に視線を戻し、俺も自分のイスに座って文庫本を取り出す。
そこからは部室を沈黙が支配する。
沈黙。悪い意味で使われることもあるが、それは決して息苦しいものだと断ずることはできない。特に、俺たちぼっちの間におい
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