コードギアスR2
0631話
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から、エザリアはスイッチを入れるだけで構わないわ」
『……分かったわ。けど、出来ればこんな真似はこれきりにして欲しいわね。多かれ少なかれ時差が起きると判明している以上、無駄な危険は冒したくないのよ』
「そうは言っても、このギアス世界で活動を行うには絶対に必要なんだからしょうがないでしょ。……さあ、いい? 今からこの通信を切るから、そうしたらこの前教えておいたようにそこにあるスイッチを押してね」
そう言い、通信機のスイッチを切ってすぐにまた別に場所へと通信を繋げるレモン。
その様子を見ていたコーネリアは、俺と同様に苦笑を浮かべてその様子を眺めていた。
「いつになく研究熱心な事だな」
「全くだ。まぁ、シャドウミラーにとって他の世界との間に広がる時差は重要な案件だからな。無理に時差を起こす必要は無いが、起きるのならデータを取っておこうといったところだろう」
「この指輪が無ければもっと必死になっていたんだろうが」
苦笑を浮かべて、自分の左手薬指へと嵌められている時の指輪へと視線を向けるコーネリア。
実際問題、時差の影響を考えるとコーネリアの言葉は少しも大袈裟なものではなかった。いや、むしろ当然と言えば当然なのだろう。
「そっちの準備は? ……分かったわ。ならちょっと待ってちょうだい。アクセル!」
「さて、お姫様がお呼びだ。行ってくる」
コーネリアへと軽く声を掛け、レモンの下へと向かう。
「ゲートを出せばいいんだな?」
尋ねる前から用件は分かっているとばかりに声を掛け、レモンが頷くのを見てからドームの中心部分へと向かい、空間倉庫からゲートを取り出す。
相変わらずのコンテナにしか見えないそのゲートを前に、レモンは通信機の向こう側へと声を掛ける。
「準備はいいわね? ……ええ、その流れでいいわ。じゃあ、時間を合わせて。5、4、3、2、1……今!」
そうやって向こうへと声を掛け、数秒後にレモンが目の前のゲートを展開させる為のスイッチを押す。この数秒は、恐らく向こうのゲートシステムが停止する時間に余裕を持たせた為なのだろう。1つの世界に2つ以上のゲートシステムを展開すると、干渉して使えなくなるのだから、その判断は間違いではない。
そんな風に思っている間にもレモンの前にあるゲートシステムは展開していき、やがてサイコロ状の部分が全て開ききり、自動的にリンク装置が起動する。そしてリンク装置同様に各種のシステムも自動的に起動していき、それを確認したレモンは再び通信機のスイッチを入れる。
「エザリア、どう?」
『ゲートのリンクを確認した。こちらのリュケイオスも全く何の問題も無く動いている』
「時差はどう? こっちではゲートシステムを通じてから数秒だけ間を開けたんだけど」
『こちらもその
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