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東方変形葉
日常の中に潜む非日常
東方変形葉8話「花の異変の原因は?」
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「・・・じゃあ魔理沙、あなたはさっさとこっちに来なさい。」
「おう!!」
こき使うったって、スキマを開くことぐらいだけどな。あれ、咲夜と魔理沙がもうどこかへいっている。早いな。
「じゃあ移動するわよ!!心当たりがあったりなかったりするから、適当にスキマを開きなさい!」
「心当たり、ないんだね。」


そのころ、紫は裕海を見守っていた。
「う〜ん、さすがに博麗の巫女には勝てなかったのね。まああの子に夢想天生を使わせるほどだから今後も期待かしら。」
「紫様、茶菓子をお持ちしました。」
「ありがとう、藍。」
持ってきたのは、透明なベールに包まれたあんこ餅、葛餅だった。
「それにしても、あの閻魔様は裕海にどんな説教をするのでしょうか。」
「さあね、あの子はもうちょっとだけ活発になることかしら?」
「ゆーみくん、すごいですねー!」
橙も見守っていた。
「そうね。それにしても、つくづくスキマって便利よね。こっちからあっちの場面は見えるけど、あっちからこっちは見られないなんて。」
「今に始まった話じゃないですよ、私はもう慣れました。幾百年前から思ってましたから。」



適当にスキマを開いたところ、鈴蘭畑にやってきた。なぜ毒花畑に?
「ここの毒気すごいわね。こんな時こそ便利な裕海よ!」
「なんの宣伝だよ。まあここの毒気を消滅させようと思えばできるけど。」
「やめて!!」
叫び声とともにやってきたのは、幼い子供ぐらいの身長の、人形のような妖怪だった。横に何か人形らしきものが飛んでいる。
「あら?妖怪かしら。」
「わたしはメディスン・メランコリー。せっかく集まったこの毒を消そうというのなら、ただじゃおかないわよ!!」
そういうつもりじゃないんだけどな。
「んー、でもちょっと疲れているのよねー」
霊夢が言った。
「同じく。」
俺も同じだったので、同意する。
「なんで喧嘩を売ったようなことをしていながら、勝負を遠慮しているのよ!!」
「知らなかったのよ。」
「見逃してくれないかな?」
「・・・なにかくれたら。」
わあかわいい子。スキマを開き、あるものを取り出す。
「はい、人形でよければ。」
あ、すごい目が輝いてる。アリスみたいな反応だな。
「うわーい!私とスーさんのお友達がふえたあ!ありがとー!」
無垢な幼い妖怪だった。あ、ちょっと?抱きついてきた!?そんなにうれしいのか。あ、霊夢が早くしろといわんばかりの目つきでにらんでる。
「じゃあまた今度ね、俺たちちょっと忙しいから。」
「うん!!また人形持ってきてね!!」
メディスンに手をふり、別れを告げる。




また適当にスキマを開いたら、そこは一面に広がる向日葵畑だった。
「あら、いらっしゃい。殺されにきたのかしら?」
・・・い
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