暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
26 閉鎖〜She'd forgotten how to make friends.
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な本が有るんだよ」
「ますます紅魔館にお邪魔したくなったわ。でも何のために賢者の石を?」
「実は俺、吸血鬼でもあるんだ。吸血鬼になった経緯はまた別の機会に話すとして……」
俺はアリスに俺が永遠に生きる存在になったことで、パチュリーも俺と永遠に一緒にいたいという願いを叶えるために賢者の石が必要になったことを話した。
「そういうことだったのね」
「アリスはやっぱり人形のため?」
「ええ、人形の強度を上げてみようと思ったの」
「よっぽど人形が好きなんだ」
「……人形は何時も側にいるし、寂しさが紛れるから…」
アリスは少し悲しげにうつ向いた。
……アリスにも色々あったんだな。でも、今までがどうあれ俺達がいる。出会ったばかりだけど寂しいなんて言わせない。
「そんなことはない!アリスには俺とパチュリーがいるじゃないか!もう友達だろ!?」
「…………!!そうね……。あ、ありがとう……」
俺の言葉に一瞬驚いて目を丸くした後、照れたのかアリスは顔を真っ赤にして両手でカップを持って顔を隠すようにし、上目遣いでチビチビと紅茶を飲みはじめた。
アリスが落ち着くのを待つ間、俺も紅茶を一口、二口と口に含んでいった。
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…………………………………
互いのカップの紅茶が空になる頃にようやくアリスが落ち着いた。
「ねぇ、アリス。マジックの練習に付き合ってくれない?」
「マジック?いいけどなんでまた?」
「この村の人にお礼になにか出来ないかと思ってね。魔法を使うわけにもいかないから、タネも仕掛けもあるマジックにしようと思ったんだ」
魔法使いには掟がある。昔、魔女狩りから逃れるために作ったのが始まりで、魔法を知らない人間の前で疑われるような魔法を使ってはいけないと言うものがある。
例えば火や水を出す魔法を人間の前で使うのは禁止だが、俺が中学の時に使った身体強化の魔法みたいに一見、魔法だと疑われづらいものは使ってもいい。勿論、使いすぎはダメだが。用はバレなきゃいいのだ。
海の時と違って、今回の家に帰れない問題を解決するにはこの掟を破るような魔法を使わないといけない。だから仕方なく足止めを食らっている。
マジックにする理由はわざわざ掟を破らないでいいところと、人狼に自分達が魔法使いだということがバレにくいところにある。後、マロウの手帳(19 卒業を参照)に書いてあるマジックを試してみたいのが大きい。
「もし、魔法を使ったせいで父さんに捕まったら洒落にならないし」
「あら、明希のお父さんは魔法警察にいるのかしら?」
「いや、民間企業。でも警察の手伝いもしてるんだ」
「へえ、そうなの」
俺は魔法を使ってアリスが二人入るぐらい大きな
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