<2:if編>
フェイトの場合 CASE-1 のおまけ
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はの頭を抱き寄せると、なのははゲオルグの目を見つめる。
「ね、もいっかい!」
「はあ? 俺は別にいいけど、大丈夫か?」
「大丈夫だよ。 それに、ゲオルグくんだってものたりないでしょ?」
「そりゃ、まあ・・・な」
少し顔を赤くして、ゲオルグは自分の頬を掻く。
なのははそんなゲオルグを見てクスッと笑う。
「じゃあ、しよっ!」
ゲオルグは無邪気な顔で言うなのはに一瞬呆れたような顔を見せる。
が、次の瞬間には真剣な顔でなのはの顔をのぞきこんだ。
「いいけど、次はお前が下な。 危なっかしいから」
「・・・はぁい。 じゃあ、きて」
再び妖艶な表情を見せるなのはに、ゲオルグは覆いかぶさっていった。
それから3回ほどまぐわった二人は、ベトベトになった身体を洗うべく
風呂に入っていた。
湯船には改めて沸かしなおした湯が張られ、そこになのはとゲオルグが座っている。
なのははゲオルグに後から抱きしめられるような形でぼんやりと天井を見ていた。
「そういえば、いっこ聞きたいんだけどさ」
「なぁに?」
「なんで突然フェイトと不倫してるなんて言い出したんだ?」
「ふぇっ? うん、実はね・・・」
それから5分ほどかけてなのはの話を聞いている間、ゲオルグの表情はだんだんと
険しいものに変わっていった。
そして、なのはが話し終えるとゲオルグはしばし俯いたあと、徐に口を開いた。
「はやてめ・・・そんなデタラメ話を吹き込みやがって・・・・・」
その声は低く、明確な怒りが込められていた。
次いでゲオルグはなのはの方を見る。
「お前もさ、そんな話あるわけないだろ。 フェイトと俺が結婚するとか。
大体、今現在お前と結婚してるのにそんなことがあるわけないだろ」
「別にわたしだって信じたわけじゃないもん。
はやてちゃんだって、こんなこともありえたかもしれないね、
って感じの話だったし」
「じゃあ、なんで俺が不倫してるなんて話になるんだよ」
「だって、この前のバーベキューのときにフェイトちゃんと付き合ってても
おかしくなかった、なんて話もしてたし・・・ちょっと不安になっちゃって」
「はぁ・・・なるほどね」
ゲオルグは大きくため息をつくと、再びなのはの目をじっと見る。
「それで? 俺はきちんと証明できたのかな?」
「もっちろん! ゲオルグくんがわたしのことを心から愛してるんだって判ったよ」
「そっか。 じゃあ、一件落着か。
ただ、それはそれとしてはやてには何かオシオキが必要だな・・・」
「え? でも、はやてちゃんのおかげでこんなにステキな夜を過ごせたんだよ?
オシオキはちょっと・・・」
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