学園5
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「ローライド?あのローライド家か?」
オレンジ色の短髪に黒い目。少し馴れ馴れしさを感じる少年、イルとの挨拶を交わし、その隣に座っている黒髪の少年とも話そうとする。
そのときあ、ローライドの名前を聞き、聞き間違いかと思いすぐに聞き直す。
しかし聞き間違いではなく、アルスは当然のように首を傾げながら返事を返してくる。
「そうだが……。それがどうかしたか?」
「ローライド家っていったら有名な貴族だからな。ちょっと気になっただけだ。よろしく」
貴族ローライド家。それはアングムでも指折りの貴族で、言わばエリート中のエリート。一般人とはほとんど話もしないような位の高さにいる。
もちろん貴族であっても学園に通う義務はあるが、サクヤでもローライド家の人間と会うのは始めてのことである。
「私はメディア・セルリスです。よろしくお願いします」
「セルリス?えっと……もしかして……」
聞き覚えのあるセルリスという名と、肩まで伸びる黒い髪。つい先ほどまで見ていた顔に、まさかと思うが少し信じられない自分がいる事に気づくサクヤ。
しかし、このやり取りにも慣れているのだろう。そんなこともお構い無しに、笑顔のままメディアは話を続ける。
「はい。私は学園長マリア・セルリスの娘です」
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