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レインボークラウン
第百二十六話

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第百二十六話  先生達の申し出
 カレーを作る場所はとりあえず最後の最後に相応しい場所は見付けることが出来た、だがそれでもだった。
 クラウンの七人は何処でカレーを作るか話し続けていた、学校の調理教室はどうしても最後の最後にしたかった。
 それでまだ探していた、七人は塾でも授業前にそのことを話していた。
 その七人にだ、今田先生と今日子先生は二人で声をかけた。
「あの、いいかしら」
「はい、何ですか?」
「何かあったんですか?」
「皆今何かしたいのよね」
 今田先生がにこりと笑って七人にまずはこう尋ねた。
「そうよね」
「はい、実は」
「カレーを作りたいんですけれど」
 七人は今田先生のその質問に素直に答えた。
「皆でカレーを作られる場所がなくて」
「今度の日曜日に」
「今度の日曜日ね」
 今田先生は七人がどう答えるのかわかっていた、だがそのことはあえて言わないでそのうえでこう七人に言った。
「それじゃあね」
「それじゃあ?」
「それじゃあっていいますと」
「先生達のお屋敷はどうかしら」
 その場所を言ったのである。
「お屋敷のキッチンをね」
「えっ、先生のお屋敷をですか」
「あそこをですか」
「使っていいんですか」
「そうして」
「ええ、いいわよ」
 今田先生はにこりと笑って七人に答えた。
「日曜のお昼よね」
「はい、その時に作ろうって」
「そう考えています」
「それならね」
 また答える先生だった。
「いいわ」
「あの、じゃあ」
「お言葉に甘えても」
「いいわよ、先生達はお昼わね」
「先生のお家で食べるから」
 今日子先生もにこりと笑って七人に話す。42
「あそこで作るからね、二人で」
「だからいいわよ」
「ちゃんと何かあった時に先生達の使い魔を何匹か置いておくから」
「フォローも安心してね」
 そちらもだというのだ。
「だからね」
「皆は安心してね」
「それじゃあ」
「有り難く」
 使わせてもらうと答えた七人だった、かうしてカレーを作る場所も用意してもらったうえで手に入れたのだった。


第百二十六話   完


                            2014・4・20

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